【EDH・統率者】太陽冠のヘリオッド-機械仕掛けの神-【デッキリスト】

太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned
(2)(白)
伝説のクリーチャー エンチャント — 神(God)
破壊不能
あなたの白への信心が5未満であるかぎり、太陽冠のヘリオッドはクリーチャーではない。
あなたがライフを得るたび、あなたがコントロールしている、クリーチャー1体かエンチャント1つを対象とし、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
(1)(白):他のクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは絆魂を得る。
5/5

『テーロス還魂記』にて《太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned》として”あの”ヘリオッドが再登場しました!

ストーリー上ではその身勝手ぶりからかなり悪評轟く白い神ですが、今回の還魂記ではそれ相応の報いを受けることに…! ペス、良かったなぁ……

キャラクターとしてはとことん嫌われているこのヘリオッドですが、新登場するや否や各所で話題となりました。それはその能力ゆえ“あるカード”との相性が極めて良いことが発見されたためです。
揃ってしまえば勝ちがほぼ約束されたムーブが出来るためパイオニアやモダンでも活躍するほどのカードへと成長を果たしました。

さてはてその相性抜群な“あるカード”とは…!
本デッキリストではとことんそこにフィーチャーした型をご紹介します!
では早速デッキリストから!

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デッキリスト

<General:1>
1:《太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned》

<Land:30>
1:《古えの墳墓/Ancient Tomb》
1:《高級市場/High Market》
1:《出現領域/Emergence Zone》
1:《家路/Homeward Path》
1:《埋没した廃墟/Buried Ruin》
1:《発明博覧会/Inventors’ Fair》
1:《爆発域/Blast Zone》
1:《幽霊街/Ghost Quarter》
1:《乾燥台地/Arid Mesa》
1:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
1:《湿地の干潟/Marsh Flats》
1:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1:《魂の洞窟/Cavern of Souls》
1:《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》
1:《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
15:《平地/Plains》

<Creature:35>
1:《セラの高位僧/Serra Ascendant》
1:《天界の語り部/Speaker of the Heavens》
1:《ルーンの母/Mother of Runes》
1:《ルーンの与え手/Giver of Runes》
1:《命の恵みのアルセイド/Alseid of Life’s Bounty》
1:《エメリアのアルコン/Archon of Emeria》
1:《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
1:《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage》
1:《レオニンの裁き人/Leonin Arbiter》
1:《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》
1:《ドラニスの判事/Drannith Magistrate》
1:《封じ込める僧侶/Containment Priest》
1:《聖域の僧院長/Sanctum Prelate》
1:《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
1:《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher》
1:《迷宮の霊魂/Spirit of the Labyrinth》
1:《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
1:《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》
1:《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》
1:《輝きの乗り手/Glowrider》
1:《ヴリンの翼馬/Vryn Wingmare》
1:《トカートリの儀仗兵/Tocatli Honor Guard》
1:《静寂をもたらすもの/Hushbringer》
1:《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》
1:《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
1:《太陽のタイタン/Sun Titan》
1:《弱者の師/Mentor of the Meek》
1:《護衛募集員/Recruiter of the Guard》
1:《イーオスのレインジャー長/Ranger-Captain of Eos》
1:《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》
1:《護衛募集員/Recruiter of the Guard》
1:《雨ざらしの旅人/Weathered Wayfarer》
1:《屑鉄場の再構成機/Scrapyard Recombiner》
1:《歩行バリスタ/Walking Ballista》
1:《トリスケリオン/Triskelion》

<Spell:10>
1:《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
1:《流刑への道/Path to Exile》
1:《過大な贈り物/Generous Gift》
1:《ヘリオッドの介入/Heliod’s Intervention》
1:《予期せぬ不在/Unexpectedly Absent》
1:《解体の波/Dismantling Wave》
1:《神の怒り/Wrath of God》
1:《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
1:《沈黙/Silence》
1:《アーギヴィーアの発見/Argivian Find》

<Enchantment:7>
1:《土地税/Land Tax》
1:《安らかなる眠り/Rest in Peace》
1:《穢れを灰に/Ashes of the Abhorrent》
1:《沈黙のオーラ/Aura of Silence》
1:《法の定め/Rule of Law》
1:《息詰まる徴税/Smothering Tithe》
1:《命運の掌握/Grasp of Fate》

<Artifact:15>
1:《魔力の墓所/Mana Crypt》
1:《太陽の指輪/Sol Ring》
1:《魔力の櫃/Mana Valt》
1:《厳かなモノリス/Grim Monolith》
1:《宝石の睡蓮/Jeweled Lotus》
1:《水蓮の花びら/Lotus Petal》
1:《金属モックス/Chrome Mox》
1:《オパールのモックス/Mox Opal》
1:《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
1:《探検の地図/Expedition Map》
1:《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
1:《姥の仮面/Uba Mask》
1:《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》
1:《巻物棚/Scroll Rack》
1:《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter》

<Planeswalker:2>
1:《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》
1:《人知を超えるもの、ウギン/Ugin, the Ineffable》

絆魂について

《太陽冠のヘリオッド》を統率者にするにあたり、非常に重要なキーワードが『絆魂』になります。
このデッキではこの能力を活用することでコンボを形成するため、ルールや効果についてしっかり把握したいところです。

絆魂/Lifelinkを持つ発生源が与えるダメージは、その発生源のコントローラー(コントローラーがいない場合はそのオーナー)のライフを、その点数に等しい値だけ増加させる。(これは、そのダメージにより発生する他の結果に追加される。)

上記が『絆魂』の定義になります。
注意点としては、

・ダメージと同時にライフが回復する。(スタックを用いない)
・戦闘ダメージに限らず、どのようなダメージであってもライフゲインが発生する。
・『絆魂』を重ね掛けしても意味なし。(2倍、3倍になったりはしない)

などが挙げられます。
戦闘を行った際に、たとえその戦闘によってクリーチャーが返り討ちに合い死亡したとしても回復しますし、ブロックであってももちろん回復は発生します。
絆魂持ちが戦闘に参加するたび、ライフを回復するためことライフレースにおいては抜群の優勢を誇るのが『絆魂』の特徴です!

ただ今回のデッキにおいて重要になるのは「戦闘ダメージに限らず、どのようなダメージであってもライフゲインが発生する」という特徴です。

その詳細については以下に見ていきましょう!

太陽冠のヘリオッドの能力の特徴

あなたがライフを得るたび、あなたがコントロールしている、クリーチャー1体かエンチャント1つを対象とし、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。

ライフゲインが発生すると、自分のコントロールするクリーチャーかエンチャントを強化できるという常在型能力を持ちます。
エンチャントにも置けるのは、ヘリオッドが顕現するまえはエンチャントとして場に存在するためでしょう。
もちろん他のエンチャントにも置けますが、生物化を狙わない限りは置く意味もあまりないので、クリーチャーかヘリオッドに置くのがベターなプレイングです。

非常に強力なのがプラスカウンターという形で強化する点! ターンを跨いでも強化が続くため、ロングゲームになればなるほど恩恵が大きくなるのが特徴です。
回復イベント一回につき1つのカウンターが置けるので、回復量の多寡については問いませんので注意。

戦線強化という点において非常に有用な常在能力ではありますが、ライフゲインが発生しない限り、まったく用をなしません。
しかし!
今回のヘリオッドは一味違います。
なんど自身がもつ起動能力により自己完結しているのです!

(1)(白):他のクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは絆魂を得る。

白含み2マナによって、対象のクリーチャー1体に『絆魂』を付与することが可能です。(『絆魂』については上記を参照)

クリーチャーさえ存在すれば、そこから回復イベントを発生させられるため安定して能力の誘発が行えるのです!(ちなみに能力は「他のクリーチャー」を対象とするため対戦相手のクリーチャーも対象に出来ます。ダメージで負けてしまいそうな対戦相手を強引に場に残す、なんていうプレイングも可能なので知っておくと活きる場面が出るかも知れません)

ヘリオッドを統率者とする場合には、このライフゲインによる強化と絆魂を付与する能力を活用したデッキを構築するのが本寸法となります。
なので考えられるデッキコンセプトとしては、

1.積極的にゲインをして、横並びのヘイトべアクリーチャーなどをムキムキにして圧殺する型
2.絆魂の性質をプラスカウンターを利用したコンボを一直線に狙っていく型

の2つが考えられます。
今回のデッキリストでは、後者のコンボ型を採用しているので、それの詳細についてご紹介していきましょう!

白単とは思えぬ瞬殺コンボ、それを支える1枚はこれだ!

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歩行バリスタはいくよどこまでも

歩行バリスタ/Walking Ballista
(X)(X)
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)

歩行バリスタは、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
(4):歩行バリスタの上に+1/+1カウンターを1個置く。
歩行バリスタの上から+1/+1カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。歩行バリスタはそれに1点のダメージを与える。

0/0

どこでもかしこでもフィニッシャーとして君臨するこの構築物ですが、このデッキにおいても最高のフィニッシャーです。
マナが必要数に間に合えば、このカードを唱えてビームを撃つだけで無限ビームになってしまうという寸法です!
その手順は以下の通り。

  1. 《太陽冠のヘリオッド》を場に出しておく。
    ※クリーチャー化していなくてもオッケー。
  2. 《歩行バリスタ》をX=2以上で唱える。
  3. (1)(白)を支払い《太陽冠のヘリオッド》の能力を起動。
    対象は《歩行バリスタ》
  4. プラスカウンターが1個以上乗っている《歩行バリスタ》が『絆魂』を持つ。
  5. プラスカウンターを1つ取り除いて《歩行バリスタ》の能力を起動。
    対象は対戦相手1人。
    ※《歩行バリスタ》の上には最低1つ以上のプラスカウンターが乗っている状態。
  6. 対戦相手がダメージを受ける。
  7. 《歩行バリスタ》の能力によりダメージが発生したため『絆魂』によりライフゲインが発生する。
  8. 《太陽冠のヘリオッド》の能力が誘発。
    クリーチャーかエンチャントにプラスカウンターを乗せる。
    対象は《歩行バリスタ》
    ※《歩行バリスタ》の上に最低2つ以上のプラスカウンターが乗った状態になる。
  9. 以下繰り返しで無限ダメージが成立。

《太陽冠のヘリオッド》がすでに場に出ていれば、白1マナ含む6マナさえ用意できればコンボが成立できてしまいます!
コンボのためのマナとしては十分及第点であり、なおかつ統率者を除けばたった1枚で完結させられるコンボであるため非常に強力です。
さらにこのコンボの強さを後押しするのが《歩行バリスタ》のサーチが楽だということ。

点数で見たマナコストが0であり、
パワーとタフネスも0であり、
さらにはアーティファクトであり
構築物でもある、

という性質は、いくつものサーチ手段に接続している状態といえます。
コンボの優秀さは再現性の高さといえるため、このサーチ手段の豊富さは突出したストロングポイントといえます!
ありとあらゆる手段を用いて、とにかく手札に《歩行バリスタ》に呼び込んでいきましょう!

※上記コンボは《トリスケリオン/Triskelion》でも可能です。その際には合計8マナが必要。やや重いものの、なんらかのアクシデントで《歩行バリスタ》が消滅してしまった場合の保険として採用したいところです。保険、大事。

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とにかく歩行バリスタサーチ軍団

とにかく《歩行バリスタ》を手札に加えることがこのデッキでは大事になりますので、サーチできる能力を持つものはとにかく採用!
幸い白には該当カードが沢山あるので軒並みぶち込んでやりましょう!

《悟りの教示者/Enlightened Tutor》

悟りの教示者/Enlightened Tutor
(白)
インスタント
あなたのライブラリーからアーティファクト・カード1枚かエンチャント・カード1枚を探し、そのカードを公開する。あなたのライブラリーを切り直す。その後そのカードをその一番上に置く。

《歩行バリスタ》はクリーチャーである以前にアーティファクトなのでこのカードで問題なくサーチ可能です。
1マナかつインスタントと奇襲性抜群。
対戦相手が空中戦を繰り広げて一息ついた後や、フルタップの隙を見計らいぶち込んでやりましょう!
最序盤でマナ基盤が整っていないときには《魔力の墓所/Mana Crypt》や《宝石の睡蓮/Jeweled Lotus》をサーチするのも重要な使い方となりますね。出し惜しみするよりテンポを取るのも大事!

とはいえ《歩行バリスタ》をサーチしてしまった場合、オープンリーチ状態になるため、余力がある相手からの妨害は必須。こちらも負けじと妨害置物や《沈黙》、ヘイトベア生き物などを活用して相手の足を引っ張る準備はしっかりと進めておきましょう!

《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》

イーオスのレインジャー/Ranger of Eos
(3)(白)
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)

イーオスのレインジャーが戦場に出たとき、あなたはあなたのライブラリーから点数で見たマナ・コストが1以下のクリーチャー・カードを最大2枚まで探し、それらを公開してあなたの手札に加えてもよい。そうした場合、あなたのライブラリーを切り直す。

3/2

CIPで点数でみたマナコストが1以下のクリーチャーを2枚まで手札に加える能力を持ちます。
《歩行バリスタ》は点数で見たマナコストが0なので問題なくサーチ可能。
一緒に持ってくる相棒は、後述する守護者たちを選ぶとコンボの安全性が担保されるため非常にグッド。
4マナとやや重めなので、そのターン中に決めるには最低でも10マナをねん出しなければならないのでマナ基盤の安定に全力を尽くしましょう!

《イーオスのレインジャー長/Ranger-Captain of Eos》

イーオスのレインジャー長/Ranger-Captain of Eos
(1)(白)(白)
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)

イーオスのレインジャー長が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーから点数で見たマナ・コストが1以下のクリーチャー・カード1枚を探し、それを公開してあなたの手札に加え、その後あなたのライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
イーオスのレインジャー長を生け贄に捧げる:このターン、対戦相手はクリーチャーでない呪文を唱えられない。

3/3

《イーオスのレインジャー》の長。サーチ対象は同じものの枚数が1枚になり、別の起動能力を手に入れました。
クリーチャーでない呪文を封じ込める起動能力はこのコンボとの相性抜群。あの手この手で邪魔してくる対戦相手の思惑をへし折ることが出来ます!
ただしクリーチャー呪文や起動能力は封じられないので万全の防御手段とはいえません。
とはいえ露払いには十二分な性能なので行けそうならさっくりとコンボを決めてやりましょう!

《護衛募集員/Recruiter of the Guard》

護衛募集員/Recruiter of the Guard
(2)(白)
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)

護衛募集員が戦場に出たとき、あなたはあなたのライブラリーから、タフネスが2以下のクリーチャー・カード1枚を探してもよい。そうしたなら、それを公開してあなたの手札に加え、その後あなたのライブラリーを切り直す。

1/1

白が誇る超優良サーチカード。CIPでタフネス2以下をサーチするので問題なく《歩行バリスタ》をサーチ可能です。
3マナシングルシンボルと唱えやすく《歩行バリスタ》が手札にあるときに他の妨害クリーチャーを呼び寄せることも可能なので非常に取り回しが良いサーチャーです。
パワーとタフネスが貧弱なので戦線にはあまり貢献しないものの、ヘリオッドの能力でムキムキになれる可能性があるのでクリーチャーというだけで有能!

《屑鉄場の再構成機/Scrapyard Recombiner》

屑鉄場の再構成機/Scrapyard Recombiner
(3)
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)

接合2(このクリーチャーは+1/+1カウンターが2個置かれた状態で戦場に出る。これが死亡したとき、アーティファクト・クリーチャー1体を対象とする。あなたはこれの+1/+1カウンターをすべてそれの上に置いてもよい。)
(T),アーティファクト1つを生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから構築物(Construct)カード1枚を探し、それを公開してあなたの手札に加え、その後あなたのライブラリーを切り直す。

0/0

構築物専用のサーチ能力を持つ構築物。
もちろん起動コストの生け贄を自分自身にしてもオッケーなので不発になる心配がほとんどありません。
接合を持つためプラスカウンター戦略との相性も良く、コストに使っても後続を強化してくれるため一切の無駄がありません。素晴らしい!
サーチ範囲の限定性から、ほぼオープンリーチの状態になってしまうため他のプレイヤーからの警戒度を一気に引き受けてしまう心配はありますが、タップ能力ということを力説して丸め込みましょう!

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歩行バリスタを守護ろう!

ありとあらゆる方法でサーチした大事な大事な《歩行バリスタ》
いざコンボに走ろうと場に出したら…除去されてしまった!
では目も当てられません。
というのも、射出能力にスタックする形で除去されてしまうと絆魂によるゲインが出来ず、つぎに繋げるまでもなく場から退場してしまいます。
なのでとにかく除去などから守護ってあげる必要があります。
白はプロテクションを筆頭に防御能力に優れているので、優秀なものを投入していきます!

《ルーンの母/Mother of Runes》

ルーンの母/Mother of Runes
(白)
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)

(T):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、あなたが選んだ1色の色に対するプロテクションを得る。

1/1

プロテクションを付与することでクリーチャーを護ってくれる大いなる母。Death&Taxでも大活躍の白が誇る優良クリーチャーです。
タップ能力ゆえすぐに起動できないのがやきもきする場面もありますがそれでも能力は非常に強力。
自分自身を対象に出来るため無敵のブロッカーとして運用することも可能です。
色指定のプロテクションなので無色からのアクションにには無力!

《ルーンの与え手/Giver of Runes》

ルーンの与え手/Giver of Runes
(白)
クリーチャー — コー(Kor) クレリック(Cleric)

(T):他の、あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。無色か色1色を選ぶ。ターン終了時まで、それはプロテクション(その選ばれた性質)を得る。

1/2

《ルーンの母》の変型版。自分自身ではないのもの、プロテクションの守備範囲が強化されているのが特徴。タフも1アップし2となりました。
基本的な運用方法は元デザインの《ルーンの母》と同じです。対戦相手の除去から《歩行バリスタ》を守護してあげましょう!

《命の恵みのアルセイド/Alseid of Life’s Bounty》

命の恵みのアルセイド/Alseid of Life’s Bounty
(白)
クリーチャー エンチャント — ニンフ(Nymph)

絆魂
(1),命の恵みのアルセイドを生け贄に捧げる:あなたがコントロールしている、クリーチャー1体かエンチャント1つを対象とする。色1色を選ぶ。ターン終了時まで、それはプロテクション(その選ばれた色)を得る。

1/1

自身の命と引き換えにクリーチャーを守護ってくれるクリーチャー・エンチャント。
絆魂が標準装備なのでヘリオッド下ではぽちぽち殴っているだけでそれなりのサイズになってくれることも。
タップを含まない起動能力なので出してすぐに使える速効性が魅力です。
しかしエンチャントでもあるため置物破壊に巻き込まれてしまう心配があるので赤や緑の動向には気を付けましょう!

《アーギヴィーアの発見/Argivian Find》

アーギヴィーアの発見/Argivian Find
(白)
インスタント
あなたの墓地にあるアーティファクト・カード1枚かエンチャント・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。

もし万が一《歩行バリスタ》が除去されてしまったり、切削に巻き込まれたり、手札から叩き落されてしまったときにはこれ!
いまでは白の機能にはありませんが、古代の呪文にはこんなのまであります。アーティファクトかエンチャントを回収できるうえにインスタント!
1マナと軽く、さっと唱えるもよし構えるもよしと非常に取り回しの良い回収呪文です。

これらのカードを駆使して、対戦相手の除去や妨害から徹底して《歩行バリスタ》を守護ってあげましょう。

しかしながら、もともと起動するまでに6マナが必要なコンボに加えて、これらの守護者を揃えるには数ターンの時間が必要です。
大量ドローが難しい白にとって自力で引きこんでくるにはそれなりの猶予が求められます。
ヘリオッドを持ち込む卓のパワーレベルでいえば、7-8くらいは想定されるので、そこまで悠長にターンを持たせることは難しいでしょう。
このくらいのパワーレベルの速い統率者であれば4-5ターンにはコンボを決めるべく行動することがほとんどです。
対応能力の低い白としては、それらのコンボをピンポイントで防ぐのは困難を極めます。
とはいえ指をくわえて負けを待っているのはコマンダーの名折れ!

ここは白の代名詞であるヘイトベアを駆使して卓全体のスピードを落とし、苦しんでもらいましょう! ぐはは!

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ヘイトベア戦略によって全体のスピードを遅くしよう!

コンボパーツが揃いさえすれば序盤の数ターンでコンボを決められる組み合わせですが、さすがにそうやすやすとは決めさせてはくれません。
青がいればいくらでもカウンターを放ることもできますし、ヘリオッドよりもコンボスピードが速いデッキは多数存在します。

どれだけ頑張ってもコンボスピードの向上には限界があるので、全員を遅くして苦しめてやりましょう!
白は引けない、土地伸びない、探せないの三重苦ですが、もっともヘイトベアを得意とするカラー
その本領を発揮し、対戦相手をずぶずぶの妨害沼に叩き込んでやるのです!

《エメリアのアルコン/Archon of Emeria》

エメリアのアルコン/Archon of Emeria
(2)(白)
クリーチャー — 執政官(Archon)

飛行
各プレイヤーは、毎ターン1つしか呪文を唱えられない。
対戦相手がコントロールしていて基本でない土地はタップ状態で戦場に出る。

2/3

『ゼンディカーの夜明け』にて登場したヘイトベアの新顔。かなりの拘束力を誇る能力を持ちます。
《法の定め》相当の能力と、対戦相手の特殊土地をタップインさせる常在能力を持ちます。
どちらも非常に拘束力が強く、かなりのテンポロスを強要します。前者はかなりの範囲のコンボの抑制になり、後者は多色デッキが悲鳴を上げます。フェッチランドがタップイン、その先の土地もタップイン! ぐぇえ!
フライヤーかつタフ3とボディも十分。素早く繰り出して軟弱な多色デッキをずたずたにしてやりましょう!
このカード以外にも、
《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage》
《レオニンの裁き人/Leonin Arbiter》
《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》
などの拘束力の高いクリーチャーを採用しています。
これら以外にも抑制能力を持つものがいくつも存在するので、環境やパワーレベルに合わせて選択すると良いですね!

《トカートリの儀仗兵/Tocatli Honor Guard》

トカートリの儀仗兵/Tocatli Honor Guard
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
(1)(白)

戦場に出るクリーチャーは能力を誘発させない。

1/3

あらゆるCIPを封じ込める人間。《倦怠の宝珠/Torpor Orb》を内蔵していると言えます。どんな状態?
注意点としては自分自身が使うサーチクリーチャーも要をなさなくなってしまうという点。
これに除去を集中させ、本命を通す、なんてプレイングも状況によっては必要になりそうです。
防御できる範囲が現在では非常に広く、
《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》
《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》

などの大暴れしているクリーチャーを完封できてしまいます!

《ドラニスの判事/Drannith Magistrate》

ドラニスの判事/Drannith Magistrate
(1)(白)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)

対戦相手は自分の手札以外から呪文を唱えられない。

1/3

全統率者の敵。遠くない未来禁止されそうな気もしますが果たして…
今では全然プレイアブルなのでどんどん使ってやりましょう!
統率者に限らず手札以外からのキャストを封じてしまうため、意外なところまで妨害できることもしばしば。
コンボでいえば《等時の王笏/Isochron Scepter》さえも止めてしまうため白なら入れ得!
ちなみに下記カードと組み合わせると――

《姥の仮面/Uba Mask》

姥の仮面/Uba Mask
(4)
アーティファクト
プレイヤー1人がカードを引くなら、代わりにそのプレイヤーはそのカードを表向きに追放する。
各プレイヤーは、このターンに自分が姥の仮面によって追放されたカードの中から、土地をプレイしても呪文を唱えてもよい。

ドローが追放になってしまう置物。青などのドローが優秀な相手であればあるほど苦しくなる代物です。もっとだ、もっと苦しめ…!
そのターンに追放したカードをプレイできるため、マナが潤沢でなければそのまま追放されっぱなしになってしまうという凶悪なドロー抑制能力を発揮します。
さらに極悪なロック状態になるのは上記の《ドラニスの判事》との組み合わせ。
ドローしたカードが追放され、さらには追放されたカードは手札にないため唱えられない…ということは、この2つが揃ってしまうと「手札にあるカード」だけで戦っていかなければならなくなってしまうのです! わお!

これらのヘイトベア戦略を軸に、着々とコンボパーツを揃えていくのがこのデッキの基本戦略となります。
もちろん最速でコンボに突入できる場合には臆せずに突っ張ってしまうことも大事です。
状況をしっかりと見極め、どちらに体重を傾ければいいのかを察する能力こそもっとも求められる能力かもしれませんね!

プレイングガイド

プレイングの流れ

  1. 《歩行バリスタ》を手札に集める。
  2. ヘイトベア生き物を使って全体を遅くする。
  3. 隙を見て<バリスタコンボ>を炸裂させる!

勝ち筋

  • <バリスタコンボ>
    《太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned》+《歩行バリスタ/Walking Ballista》
  • <トリスケリオンコンボ>
    《太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned》+《トリスケリオン/Triskelion》

苦手

コンボデッキゆえにカウンターには構造上弱くなってしまっています。
さらには白ということもあり防ぐ手立てが非常に少ないのも向かい風。
青が多い場合には速攻で決めに行くのではなく、ヘイトベア生き物を並べて『絆魂』付与&パンプでライフに積極的に圧力を掛けていくと良いでしょう。
他のプレイヤーが仕掛けるのを防がせ、防御札が切れたタイミングを見極めることが重要です。

またサーチによる高速コンボを目指す型になっているので《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》や《敵対工作員/Opposition Agent》は天敵中の天敵。
環境的にこれらのカードが多い場合には除去札を多めに採用しておくと良いでしょう!

まとめ

白とは思えないほどのコンボスピードを誇る、新しいヘリオッド――《太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned》デッキ、いかがでしたでしょうか。

なかなかティア上位に食い込めない白単統率者の中でも、かなりのデッキパワーを発揮するのがまさかのヘリオッドとは…!
今回ご紹介したのはコンボ&ヘイトベア型でしたが、ライフゲイン&ヘイトベア型もあり、そちらは横並びとパンプアップでの圧力重視になっているものが多い印象です。
その際には、
《魂の管理人/Soul Warden》
《魂の従者/Soul’s Attendant》

などのクリーチャーが場に出たときにゲインが誘発するクリーチャーと、
《アジャニの群れ仲間/Ajani’s Pridemate》
《セラの高位僧/Serra Ascendant》

などの高打点クリーチャーを組み合わせて繰り出しながらヘリオッドでさらに強化していくストロングスタイルになります。
どちらのタイプでも楽しいゲームが望めるので興味がある方はぜひ組んでみてくださいね!

ここで採用したカード以外の白の有用なカードについては、以下のページにまとめていますので構築のご参考にしていただければ幸いです。

関連記事

統率者戦における白のおすすめカードをご紹介します。ぶっちゃけると白は統率者戦においては最弱カラーと言われており(白好きの方すいません!)、白単色の統率者でトップ層に食い込めるものはほとんどありません。マナが増えない、カードが引けない、[…]

ではでは次のジェネラルでお会いしましょう! 素敵な統率者ライフを!

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