【EDH・統率者】そのうち禁止されるかもしれないカードたち5選【禁止カード】

近い将来、もしかしたら禁止されるかもしれないカードをご紹介!

カジュアルフォーマットの統率者戦といえども、環境を整備するためにいくつかのカードが禁止していされています。
エターナルフォーマットに準拠したものに加え、統率者戦・コマンダー戦独自の禁止カードが存在し、環境が偏りすぎないように公式から発表されています。
※禁止推奨カードなので、厳密な意味での禁止ではありません。遊んでいるコミュニティー内で了承があればバンバン使えます!

2021年現在の統率者シーン、デッキの構築やカードプール、環境などから、独断と偏見(大事)によって、

「そう遠くない未来には禁止になってるだろうなぁ」

というカードを選出しました!
もちろん現在は使用可能なカードなので心配ご無用です。
禁止になりそうな理由などを加えながらご紹介いたしますので、構築や環境への理解のご参考になればなによりです!

現在の統率者戦禁止(推奨)カード

  • 《Ancestral Recall》
  • 《天秤》
  • 《生命の律動》
  • 《Black Lotus》
  • 《陰謀団の先手ブレイズ》
  • 《Chaos Orb》
  • 《合同勝利》
  • 《チャネル》
  • 《引き裂かれし永劫、エムラクール》
  • 《上位の空民、エラヨウ》
  • 《Falling Star》
  • 《Fastbond》
  • 《閃光》
  • 《けちな贈り物》
  • 《グリセルブランド》
  • 《エメリアの盾、イオナ》
  • 《カラカス》
  • 《トレストの使者、レオヴォルド》
  • 《Library of Alexandria》
  • 《限りある資源》
  • 《呪文追い、ルーツリー》
  • 《Mox Emerald》
  • 《Mox Jet》
  • 《Mox Pearl》
  • 《Mox Ruby》
  • 《Mox Sapphire》
  • 《一望の鏡》
  • 《パラドックス装置》
  • 《原始のタイタン》
  • 《クルフィックスの預言者》
  • 《繰り返す悪夢》
  • 《ラノワールの使者ロフェロス》
  • 《Shahrazad》
  • 《隔離するタイタン》
  • 《星の揺らぎ》
  • 《森林の始源体》
  • 《Time Vault》
  • 《Time Walk》
  • 《修繕》
  • 《トレイリアのアカデミー》
  • 《企業秘密》
  • 《激動》
  • 《世界火》
  • 《ヨーグモスの取り引き》

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禁止されるかもしれないカード

そう遠くない未来に禁止されるかも、と個人的に考えているカードたち。
それぞれに環境やゲームバランスに強い影響や圧力を加えているカードたちです。
ただ、パワーレベルによってこの感覚はかなりの違いがあると思うので、ここではややカジュアルプレイヤー寄りの視点での意見になります。

《ドラニスの判事/Drannith Magistrate》

ドラニスの判事/Drannith Magistrate
(1)(白)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)

対戦相手は自分の手札以外から呪文を唱えられない。

1/3

いわゆるヘイトベア生物ですがその拘束範囲がマズイ。
『手札以外から呪文が唱えられない』ので統率領域にいる統率者も唱えられなくなります!

除去されなければ詰む

もちろん除去してしまえばこの脅威はなくなりますが、裏を返せば除去できなければほぼ確実に統率者が場に出せないという状況を強いられます。

統率者戦は統率者ありき!

統率者戦はその特性上、どうしたって統率者に指定したクリーチャーの能力ありきでデッキを構築します。
統率者が場に出せないということは、デッキのほとんどの機能を失った状態で戦わなければならずそのストレスは尋常ではありません。
競技性の高いコミュニティーであれば、もちろんこのカードをケアして展開したり、キープ基準を見直したりと戦略的な幅を与えてくれるスパイスになりますが、カジュアルで楽しもうと思うプレイヤーにとっては地獄以外の何物でもありません!

類似カードの禁止実績あり

《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》ほど重いカードが禁止されたことを鑑みると、統率者戦というフォーマットの楽しみそのものを否定するこのカードは、やはり環境的には好ましくないカードを言えます。

拘束範囲が広大

一番の問題点はやはり統率者を唱えられないことにありますが、その拘束範囲も厳しいところ。
・追放領域――赤(衝動的ドローなど)
・墓地――黒(リアニメイト)
・ライブラリートップ
このすべてをたった1枚で封じてしまうため、さまざまな戦略や戦術を否定することが可能になってしまいます。
もちろん妨害置物やヘイトベアによって相手の戦法を咎めることそのものは戦略として尊重されるべきだとは思いますが、たった1枚でこれほどの機能を束縛するのは多様性が面白さの要素の一つである統率者、ひいてはカードゲームにおいては問題あり! よって!

罪状

統率者戦根本的に崩壊させ得る罪

判決

禁止妥当。かなぁ。

現状での対応策

ピン除去を多めに積む!

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《タッサの神託者/Thassa’s Oracle》

タッサの神託者/Thassa’s Oracle
(青)(青)
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk) ウィザード(Wizard)

タッサの神託者が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上からX枚のカードを見る。Xは、あなたの青への信心に等しい。そのうち最大1枚をあなたのライブラリーの一番上に置き、残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。Xの値があなたのライブラリーにあるカードの枚数以上であるなら、あなたはこのゲームに勝利する。(あなたの青への信心とは、あなたがコントロールしているパーマネントのマナ・コストに含まれる(青)の総数である。)

1/3

いわずと知れた青の必殺カード…しかし必殺すぎる!

2枚コンボの凶悪性

《Demonic Consultation》などと組み合わせたコンボは非常に有名ですが、実現可能かコンボとしては突出して強いコンボでしょう。
統率者が関係なく、総マナコストはなんと3マナ!
ループなどを形成する必要がなく、この2枚が揃った時点でほぼ勝ちが決まるという問答無用さも相まって、現代EDHではこれ以上ない強力さを誇ります。
コンボの詳細についてはこちらを参照ください。

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青を含む統率者の多様性の欠如

デッキを吹き飛ばすタイプの呪文も種類が多く、代用品の多さという安定感も相まって、色さえ合えばとりあえず勝ち筋に突っ込んでおくかという雑な感じもあまり良くありません。
禁止されるカードの特徴として「とりあえず突っ込んでおけばオッケー」というラインがあるように感じますが、このコンボはその極地!
青黒を含む統率者でこのコンボを入れない理由がありません。

それどころかタッチ青であればこのコンボを狙っていけばよく、これでは統率者戦における多様性とは程遠い状況になってしまいます。

これに類する能力を持っている《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》がある頃ではこれほどまでに使われた実績はなく、このカードの強さを物語っているといえるでしょう。

能力が防ぎにくい

別の問題点としては、このカードを活用したコンボが非常に止めにくい点にあります。
能力にスタックして《Demonic Consultation》を唱えた場合、先にライブラリーが0になり、その後に《タッサの神託者》の能力が解決されます。
どのタイミングで《タッサの神託者》を除去したとしても、能力そのものは誘発してしまっているため特殊勝利を防ぐことができません。
たとえ信心が0だったとしても、ライブラリーが0なので以下を参照して特殊勝利条件を満たしてしまうためです。

ということは《タッサの神託者》をそもそも場に出させない方法やデッキを吹き飛ばす呪文をカウンターするなどが必要になりますが、それを十全に出来るのは青くらいなもの。
緑に至ってはほぼ無力…
赤は青へのカウンターを持っているため対抗手段を持ちますが《タッサの神託者》を放り込む側はよりカウンターを得意とする青、という状況がこのカードの危険度を上げている要因に感じられます。

もちろん工夫次第で防ぐことが出来るコンボや能力ですが、構築や環境に一定以上の圧力を与えていることは間違いありません。

もしプレイアブルになるなら

このカードが満足に認められる状況として考えれるのが、青以外にもこのカードに匹敵するほど勝ちやすいカードが与えられることでしょう。
それぞれのカラーがそれぞれに、このカードを放り込めば十中八九勝ちが取れるといったカードが存在すれば、バランスといった面では問題なさそうです。
しかし現状ではそのようなバランスにはなっていないので今後に期待したいところです。パワフルホワイトカード、カモン!

より競技性の高いステージでは、このカードを巡る攻防などひりついた展開をもたらしてくれる良カードだとは思いますが、統率者戦全体を見渡したとき、適正な能力だとは感じられません! よって!

罪状

あっさり勝すぎ罪!

判決

おそらく遠くない未来、禁止になる。たぶん。

現状での対応策

CIPを封じる!

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《船殻破り/Hullbreacher》

船殻破り/Hullbreacher
(2)(青)
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk) 海賊(Pirate)

瞬速
対戦相手が、自分の各ドロー・ステップ内で初めて引くカード以外のカードを1枚引くなら、代わりに、あなたは宝物(Treasure)トークンを1つ生成する。(それは、「(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つアーティファクトである。)

3/2

統率者レジェンズで登場した、ドローを盗んで宝物にしてしまうという海賊ですが、ちょっとまずいカードです。

ドローという生命線を断つ

相手の追加のドローすべてを封じ、なおかつこちらのマナに変換してしまうためそのアドさは尋常ではありません。
特に7ドロー系の呪文や能力との相性はすさまじく、相手の手札を0にしつつこちらは圧倒的マナ加速をしてしまうという結果をもたらします。

インスタントタイミング

なお極悪なことに瞬速を持っているため対戦相手がノーケアで7ドローを撃ってしまうとその時点でほぼゲームエンド級の状況に陥ってしまうこともしばしば。

性能でいえばドローそのものを盗んでしまう《概念泥棒/Notion Thief》の方が強力ですが、1マナ軽く、固有色が青のみと、幅広いデッキに投入できてしまうという点が危険度をアップさせている要因です。

ナーセットはあれど…

たしかに7ドローとの組み合わせは《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》などの前例もあります。こちらもやはり極悪ですが、インスタントタイミングで決められるというのが悪い!
逆転を目をほぼ積んでしまうことと、インスタントタイミングによる奇襲性という面において上記ナーセットよりも環境への影響力は高いと考えられます。

拘束範囲はやや狭いものの…

ただ、妨害クリーチャーの範囲としてはやや限定的でドローを水増ししないデッキにとってはいてもいなくても同じ程度の存在です。
7ドローや大量ドローをばんばん繰り出してくるパワーレベル帯でなければ影響力はそこまで高くないのも事実です。

もちろん上記のように7ドローなどと組み合わせて能動的にハンドロックを仕掛けてくるようなアクションであればどのようなデッキであっても影響を受けるため、やはり潜在的な危険性は高いカードと言えます。よって!

罪状

7ドローと相性良すぎる罪。

判決

まだ大丈夫だとは思うけど、無罪ではない。

現状での対応策

ピン除去を多めに積む!

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《金粉のドレイク/Gilded Drake》

飛行 金粉のドレイクが戦場に出たとき、対戦相手1人がコントロールするクリーチャーを最大1体まで対象とし、金粉のドレイクとそれのコントロールを交換する。交換しないまたはできないなら、金粉のドレイクを生け贄に捧げる。この能力は、その対象が不正になったとしても解決される。
金粉のドレイク/Gilded Drake
(1)(青)
クリーチャー — ドレイク(Drake)

飛行
金粉のドレイクが戦場に出たとき、対戦相手1人がコントロールするクリーチャーを最大1体まで対象とし、金粉のドレイクとそれのコントロールを交換する。交換しないまたはできないなら、金粉のドレイクを生け贄に捧げる。この能力は、その対象が不正になったとしても解決される。

3/3

歌って踊れる《支配魔法》的なやつ…ただ軽い、兎にも角にも軽い!

統率者戦は統率者ありき!

着地したときにクリーチャーと自身のコントロールを交換しますが、最強の使い方はやはり対戦相手の統率者を奪ってしまうこと!

《ドラニスの判事》でもありましたが、統率者戦のデッキとは統率者と一蓮托生、どこまでもシナジーを追及しているデッキなので、もし統率者を奪われてしまった日には目も当てられません。
そんな状態ではゲームに参加していたとしても参加していないのも同じ!

コントロールが戻ってこない

コントロールを奪われた統率者が除去される、あるいはコントロールを奪ったプレイヤーが脱落しない限り手元に戻ってくることはありません。
またコントロール奪取後に《金粉のドレイク》が除去されたとしても交換されたクリーチャーは戻ってきません。
ただし能力に対応して除去をした場合には《金粉のドレイク》が場におらず交換はなされません。

ティア上位がひしめくcEDHの世界ではケアするような動き方やプレイングが求められ、それ相応のやり取りが可能になりますが、幅広いパワーレベルで遊ぶことが多い統率者戦においてはゲームのオモシロさを崩してしまう要因になりかねません。

ハイパー軽量コントロール奪取

そしてなによりも軽いのがマズイ!
これが5マナや6マナであればいいでしょう。それ相応のマナを支払って強い能力を持っているのは分相応です。
しかし2マナで統率者を奪われるなんて許せるだろうか! いや許せん!

ただ幸いにして万能対策カードである《家路/Homeward Path》が土地ということもあり、どのデッキであってもこのカードに対抗できるため、いますぐに禁止に相当するかは微妙なところ。
だとしても潜在的な能力の危険性は上述の通りなのでいつ禁止されても不思議ではありません! よって!

罪状

コントロール奪取罪。

判決

まだ大丈夫だとは思うけど、無罪ではない。

現状での対応策

ピン除去を多めに積む!

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《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》

波止場の恐喝者/Dockside Extortionist
(1)(赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 海賊(Pirate)

波止場の恐喝者が戦場に出たとき、宝物(Treasure)トークンをX個生成する。Xは、対戦相手がコントロールしているアーティファクトとエンチャントの総数に等しい。(宝物トークンは、「(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つアーティファクトである。)

1/2

新世代赤のスーパーパワーカード。フリースペルが泣いて逃げ出す超性能!

圧倒的マナ加速力

置物のマナ加速にまみれた統率者戦において、対戦相手のアーティファクトとエンチャントの数に応じてマナが降ってくる能力は極悪極まりません。
2マナという軽さも相まってほとんどの場合、帳消し以上のマナを生みだしてくれます。

マナの多寡は統率者戦のみならずマジックにおいて非常に重要であり、このカードからアクション数をちょろまかして優位を取るのは赤タッチの統率者ではしばしば発生します。

無色ではなく有色、というか全色!

生み出すマナがもし無色限定だったり、赤単色だった場合にはこれほどのカードパワーはなかったと思います。
何より問題なのが全色が生み出せるということ!
タッチ赤であれば他の固有色のカードであってもまかなえてしまえるためその利便性は天上知らずです。

タッチ赤なら入れない理由がない

これは多様性の問題で、赤を含んでいてこのカードを入れない理由がありません。
CIPを心の底から憎み、絶対にそれは誘発させないと誓ったプレイヤーでもない限り、固有色に赤があってこのカードを使わない理由はありません。
多様性の面において、強いからとにかく突っ込んオッケーというのはやはり好ましくありません。 よって!

罪状

オーバーパワー罪。

判決

まだ大丈夫だとは思うけど、無罪ではない。

現状での対応策

CIPを封じる!

禁止にするほどではないがちょっと危ないカード

すぐに禁止を喰らうほどではないが、カードパワーでいえば十分すぎるほど危ないカードたち。
環境への影響力やカードパワーは感じられるが、まだそこまでではないかなぁ、と感じるカードをご紹介。いや、こっちこそ禁止にするべきだろ! という意見もありそうですが、ごもっともかもしれません!

《敵対工作員/Opposition Agent》

敵対工作員/Opposition Agent
(2)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) ならず者(Rogue)

瞬速
対戦相手が自分のライブラリーからカードを探している間、あなたはそのプレイヤーをコントロールする。
対戦相手が自分のライブラリーからカードを探している間、そのプレイヤーは見つけた各カードをそれぞれ追放する。それらのカードが追放され続けているかぎり、あなたはそれらのカードをプレイしてもよく、あなたはそれらを唱えるために任意のマナを望む色のマナであるかのように支払ってもよい。

3/2

ドローを丸ごと盗む凄いやつ。

土地だろうが何だろうが盗む無節操っぷり

このカードが場にあるとき、ライブラリーをサーチしてしまうとすべてそれを盗まれます。フェッチランドを切ってもアウト、チューターなんてもってのほか!
統率者戦は100枚ハイランダーのためサーチカードの価値が非常に高く、デッキを安定させようと思えば必然的にサーチが増えていきます。
これを的確に盗んでしまうこのカードは非常に強力。せめて呪文だけなら…

インスタントタイミングで妨害できる

瞬速を持つため、相手のサーチカードに対応して唱えることが可能です。そのため相手のフィニッシュ手段がそのまま負け筋になってしまうという理不尽さも持ち合わせており特に《直観/Intuition》は黒相手には危ういカードになりました。

3マナと軽い

3マナは黒であれば《暗黒の儀式/Dark Ritual》から捻りだせるマナ帯であり非常に構えやすいのが特徴です。
色拘束も緩く、タッチ黒でも十分採用できるマナなのも危険度を上げている要因です。

とはいえサーチが薄いと効果も薄い

競技性の高いデッキであれば、サーチカードがバンバン飛び交いますが、カジュアルに楽しむ分にはそれほどサーチを重視する必要はありません。
むしろ大量に積まれているサーチカードを適切に咎めるカードとして活躍している印象などもあり、うまく環境に定着できそうな気もします。

《船殻破り/Hullbreacher》のように対戦相手にサーチを強要させるカードは数が少ないため影響力はそこまで高くないのもポイントです。

《死の国からの脱出/Underworld Breach》

死の国からの脱出/Underworld Breach
(1)(赤)
エンチャント
あなたの墓地にあり土地でない各カードはそれぞれ脱出を持つ。脱出コストは、そのカードのマナ・コストに「あなたの墓地から他のカード3枚を追放する。」を追加したものに等しい。(あなたはあなたの墓地から、カードをそれの脱出コストで唱えてもよい。)
終了ステップの開始時に、死の国からの脱出を生け贄に捧げる。

《ヨーグモスの意志》を想起させる、レガシーで禁止された実績を持つパワーカード。

脱出がシステムとしてめちゃ強

特に青のカウンターとの相性は抜群で、早いターンで使ったカウンターがこれによって再利用される様は無敵感の権化。
0マナのカウンターが容赦なく飛んでくる地獄絵図を目の当たりにすると、これは禁止では? と思わなくもありません。

設置が2マナと軽い

デザイン元になっている《ヨーグモスの意志》が3マナである(そもそもこれが軽すぎる)のに対し、さらに軽い2マナ。
コンボに走る前に支払うマナとしては適正値であり非常に使いやすいのが特徴です。
エンチャントなので比較的サーチがしにくいという弱点もありますが軽さの前には些末なことよ!

ただデザイン元が禁止されていない

極悪なカードパワーを誇る《ヨーグモスの意志》でさえ禁止されていないのが統率者戦という魔界。
調性版であるこちらが先に禁止されるというのもおかしなところです。ただ脱出というシステムそのものが強力であるため、先んじて禁止になる可能性は十分に孕んでいます。
元の《ヨーグモスの意志》だって禁止にならないとは限りませんからね!

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禁止以外の方法でこれらのカードと付き合う方法

禁止はカード資産を傷つけ、ショップ経営に影響を及ぼし、プレイヤー心理に疑念を植え付けてしまうため、できることならばあってほしくありません。

なので禁止をすることなくこれらのカードとうまく付き合っていける方法がないかと考えると以下のような方法が挙げられそうです。
あくまでも個人的な意見にすぎないのでご参考程度に斜め読み推奨です!

統率者専用のレギュレーションを作る

スタンダードやモダンなどの構築フォーマットでは、使用できるカードプールを時代で区切ることによってそのカードパワーや多様性を担保しています。

長い歴史を持つマジックにおいて、その時代によってカードパワーにばらつきがあり、特に古代のカードは今からすれば目玉がすっ飛び出るほど強力なカードが目白押しです。

ただ、古いカードがそのまま強いかと言われればそうではなく、今回ご紹介したカードはどれも近代寄りにデザインされたものばかりであり、デザイン年代による区分分けは統率者戦においては適切ではなさそうです。

そこでF-1などのように、使用できるカード範囲をあらかじめ限定したものを公式が制定して、そのレギュレーションに沿ったデッキ同士で対戦するという環境づくりがあれば、これらのカードと競合する心配がなくなりそうです。

つまり、

  • F-3:レギュレーション専用の禁止カードが存在する。
    今のパワーレベル相当で5までの統率者・カードプール。
    ※(禁止例)
    ・《潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant》
    ・《食物連鎖/Food Chain》
    ・《等時の王笏/Isochron Scepter》など
  • F-2:レギュレーション専用の禁止カードが存在する。
    今のパワーレベル相当で6までの統率者・カードプール。
    ※(禁止例)
    ・今回紹介したカード
  • F-1:レギュレーション専用の禁止カードなし。
    パワーレベル7以上の統率者、カードプール。
    禁止推奨カードのみ。魔京!

公式がパワーレベルという概念を提案していることから鑑みると、やはりデッキの強さによるミスマッチは避けたいと思っているのは間違いありません。
あらかじめこれらのレギュレーションによって使えるカードに線引きがあれば、それぞれのプレイヤーがこれらのレギュレーションを宣言することで、より正確にミスマッチが防げるのではないか、とイメージしています。

もちろんどのカードをどのレギュレーションで使用できるのかについては深い議論を擁しますが、少なくともまったく手も足も出ずに、統率者戦はつまらない! というプレイヤーを減らす手段にはなってくれると思います。

5$構築

1枚に使える金額が5$――500円以内のカードのみ、という特殊レギュレーション。
海外ではデッキすべてで100$以内構築というのが流行っていますが、これは1枚が500円以内というもの。

今回ご紹介したカードでは《ドラニスの判事》がすり抜けてしまいますが、それ以外のカードは使用禁止!

通常の構築とはまた違った角度で遊べるため非常にオススメです。
いままでは見向きもしなかったようなカードが実は使えるじゃん! といった新たな発見をすることもしばしば。

カードパワーが平均化されるため突出したプレイヤーなどが出にくいのも良い点です!

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