【EDH・統率者】山賊の頭、伍堂-GODOを待ちながら-【デッキリスト】

山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord
(5)(赤)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) バーバリアン(Barbarian)

山賊の頭、伍堂が戦場に出たとき、あなたはあなたのライブラリーから装備品(Equipment)カードを1枚探し、それを戦場に出してもよい。そうした場合、あなたのライブラリーを切り直す。
山賊の頭、伍堂が各ターンに最初に攻撃するたび、それとあなたがコントロールするすべての侍(Samurai)をアンタップする。このフェイズの後に、追加の戦闘フェイズ1つを加える。

3/3

神河で登場した山賊のお頭である伝説のクリーチャー《山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord》をご紹介です!

もともとは侍であり、裏切って山賊なったというデザイン上の裏話があったりなかったり。そのため武士道を失い、まったく別の能力となりました。
最初のアイデアでは装備品全般ではなく自身の武器である《伍堂の大槌、天鎖/Tenza, Godo’s Maul》のみをサーチするはずでしたが、より面白くするために制限を取っ払ってすべての装備品がサーチ可能となったそうです。

それのお陰で装備品のプールが広がるたびに強化されてきたこの伍堂ですが、さるカードを獲得したことにより一気に強統率者へとジャンプアップを果たしました!
その相棒カードを活用することで、連続突撃能力を最大限に活かしたデッキへと仕上がっています。

昨今では統率者界隈では赤強化の波が押し寄せているので、これを機に赤単最強と言われる伍堂を組んでみてはいかがでしょうか!
では、さるカードとともに、デッキリストからご紹介!

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デッキリスト

<Commander:1>
1:《山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord》

<Land:32>
1:《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》
1:《古えの墳墓/Ancient Tomb》
1:《水晶鉱脈/Crystal Vein》
1:《鋭き砂岩/Sandstone Needle》
1:《ドワーフ都市の廃墟/Dwarven Ruins》
1:《魂の洞窟/Cavern of Souls》
1:《蛮族のリング/Barbarian Ring》
1:《屍肉あさりの地/Scavenger Grounds》
1:《埋没した廃墟/Buried Ruin》
21:《山/Mountain》

<Creature:12>
1:《金属細工師/Metalworker》
1:《パラジウムのマイア/Palladium Myr》
1:《発生器の召使い/Generator Servant》
1:《背信のオーガ/Treasonous Ogre》
1:《鉄のマイア/Iron Myr》
1:《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
1:《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》
1:《輪の大魔術師/Magus of the Wheel》
1:《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》
1:《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》
1:《二重詠唱の魔道士/Dualcaster Mage》
1:《月の大魔術師/Magus of the Moon》

<Spell:25>
1:《紅蓮破/Pyroblast》
1:《赤霊破/Red Elemental Blast》
1:《偏向はたき/Deflecting Swat》
1:《汚損破/Vandalblast》
1:《混沌のねじれ/Chaos Warp》
1:《破壊放題/Shattering Spree》
1:《焦熱の合流点/Fiery Confluence》
1:《紅蓮地獄/Pyroclasm》
1:《ジェスカの意志/Jeska’s Will》
1:《ギャンブル/Gamble》
1:《Wheel of Fortune》
1:《災難の輪/Wheel of Misfortune》
1:《炎の儀式/Rite of Flame》
1:《煮えたぎる歌/Seething Song》
1:《捨て身の儀式/Desperate Ritual》
1:《発熱の儀式/Pyretic Ritual》
1:《大地のうねり/Geosurge》
1:《アイレンクラッグの妙技/Irencrag Feat》
1:《双つ身の炎/Twinflame》
1:《熱の陽炎/Heat Shimmer》
1:《最後の賭け/Final Fortune》
1:《最後のチャンス/Last Chance》
1:《戦士の誓言/Warrior’s Oath》
1:《磁力窃盗/Magnetic Theft》
1:《財宝発掘/Trash for Treasure》

<Enchantment:5>
1:《血染めの月/Blood Moon》
1:《締め付け/Stranglehold》
1:《上天の閃光/Aether Flash》
1:《死の国からの脱出/Underworld Breach》
1:《突沸の器/Vessel of Volatility》

<Artifact:23>
1:《魔力の墓所/Mana Crypt》
1:《オパールのモックス/Mox Opal》
1:《金属モックス/Chrome Mox》
1:《水蓮の花びら/Lotus Petal》
1:《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
1:《宝石の睡蓮/Jeweled Lotus》
1:《太陽の指輪/Sol Ring》
1:《魔力の櫃/Mana Vault》
1:《厳かなモノリス/Grim Monolith》
1:《秘儀の印鑑/Arcane Signet》
1:《友なる石/Fellwar Stone》
1:《緋色のダイアモンド/Fire Diamond》
1:《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》
1:《星のコンパス/Star Compass》
1:《スランの発電機/Thran Dynamo》
1:《金粉の水蓮/Gilded Lotus》
1:《ルビーの大メダル/Ruby Medallion》
1:《多用途の鍵/Manifold Key》
1:《彫り込み鋼/Sculpting Steel》
1:《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
1:《石成エンジン/Lithoform Engine》
1:《多勢の兜/Helm of the Host》
1:《ナザーンの槌/Hammer of Nazahn》
1:《征服者のフレイル/Conqueror’s Flail》

<Planeswalker:2>
1:《人知を超えるもの、ウギン/Ugin, the Ineffable》
1:《屑鉄の学者、ダレッティ/Daretti, Scrap Savant》

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装備品について

伍堂を語るうえで外せないのがやはり装備品です。
能力やコンボに深くかかわるこのカード・タイプについて理解が深まれば、よりテクニカルな運用ができること間違いなし!
統率者戦ではしばしば活用される要素であるのでここでその基本をご紹介いたします!

アーティファクトの中には、「装備品/Equipment」というサブタイプを持つものがある。装備品はクリーチャーにつけることができる。クリーチャーでないものに適正につけることはできない。
装備品がつけられているクリーチャーは、「装備しているクリーチャー/equipped creature」と呼ばれる。装備品は、クリーチャーにつけられる、あるいは「装備される/equip」ことになる。

装備品とは『装備』の起動能力を持つアーティファクトの総称です。装備コストを支払うことで、自分がコントロールするクリーチャーに『装備』することができます。
『装備』されたクリーチャーが装備品が持つ能力を付与された状態になります。
武器としての性質を表現しており、そのほとんどがパワーやタフネスをアップするようデザインされています。特殊な能力を持たせるものも多く存在し、コンボやユーティリティーとして活用されています。

装備 [コスト]/Equip [コスト]は、「[コスト]:あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、このパーマネントをそれにつける。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動できる。」を意味する。

『装備』はこれらのアーティファクトが持つ”起動能力”である点について注意が必要です。
というのも、妨害置物などで「アーティファクトの起動能力は起動できない」という能力下では、この『装備』をすることが出来なくなってしまうためです。
もちろんすでに『装備』されていれば影響はありませんが、浮いている状態となる新たに『装備』できないので気をつけましょう!

また統率者戦において気をつけておくと良いルールが、

  • 『装備』されているクリーチャーが場から離れたとしても、装備品はそのまま場に残ります。
    ※オーラの場合には外れてしまい墓地に行きます。
  • すでに『装備』されている装備品を、自分がコントロールする他のクリーチャーに『装備』し直すことが出来ます。
    その際にはもちろん装備コストを支払う必要があります。
  • 対戦相手のクリーチャーには装備できません。
    自身がコントロールするクリーチャーにのみ装備可能です。
  • 装備されているクリーチャーのコントロールが奪われた場合『装備』されている状態で相手の手に渡ります。
  • 装備品は独自に『外す』ことはできません。
    『装備』済みのクリーチャーから別のクリーチャー(自分がコントロールする)へ『装備』し直す必要があります。
    ただし『外す』能力を持つ装備品も存在します。
  • 『装備』されているクリーチャーの性質が変化しても、装備状態そのものは変化しません。

システムとして非常に強力な装備品ですが、今回の伍堂では一撃必殺のコンボパーツとして大活躍します。
それは伍堂の持つ性質との相性が極めて高く、伍堂を一躍トップクラスの統率者にまで押し上げてしまいました。
伍堂の能力とともにその装備品を見ていきましょう!

装備品の種類や能力について、以下の記事にまとめてありますのでご参考ください。

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連続突撃の化身-伍堂の能力の特徴とは

山賊の頭、伍堂が戦場に出たとき、あなたはあなたのライブラリーから装備品(Equipment)カードを1枚探し、それを戦場に出してもよい。そうした場合、あなたのライブラリーを切り直す。

伍堂、第一の能力は着地時に好きな装備品をサーチするというもの。デベロップ段階では伍堂の得物である《伍堂の大槌、天鎖/Tenza, Godo’s Maul》のみをサーチするものでしたが、より面白くするために現在の万能装備品サーチとなりました。
伍堂を統率者としてプレイすると、カードプールが拡充すればするほど強くなってくれるため、新しい装備品の登場が楽しみになるおまけがついてきます!

そして伍堂にとって非常に大切かつ極めて強力な能力がもう一つ

山賊の頭、伍堂が各ターンに最初に攻撃するたび、それとあなたがコントロールするすべての侍(Samurai)をアンタップする。このフェイズの後に、追加の戦闘フェイズ1つを加える。

《連続突撃/Relentless Assault》に類する、この能力こそ伍堂の真骨頂!
ただし本家とは異なり追加のメインフェイズを与えてくれない点については注意が必要です。装備のつけかえやソーサリー呪文を唱える猶予はありません。
もうひとつ注意点としては、追加の戦闘フェイズを獲得してからもう一度伍堂が攻撃したとしても、さらに追加の戦闘フェイズは得られないことが挙げられます。
「最初に攻撃するたび」という条件が付いているためであり、これがなければ単体で無限に攻撃をすることが可能になってしまうためです。

しかし特定の装備品を活用することにより、その無限のコンバットを可能にしてしまいます!
伍堂をトップクラスに引き上げた立役者はこれだ!

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ヴェズーヴァの女王からの贈り物-無限コンバットコンボ-

多勢の兜/Helm of the Host
(4)
伝説のアーティファクト — 装備品(Equipment)
あなたのターンの戦闘の開始時に、装備しているクリーチャーが伝説であってもそのトークンは伝説ではないことを除き、装備しているクリーチャーのコピーであるトークンを1体生成する。そのトークンは速攻を得る。
装備(5)

ドミナリアにて登場した装備品。
装備したクリーチャーは、戦闘の開始時にそれのコピーであるトークンを生成するようになります。
コピーには速攻がついておりすぐに殴りにいくことが可能です。
そして何より、伝説であっても伝説でないことになるため、統率者に装備しても問題なくトークンを活用することが可能となっています!
《我々の刃/Blade of Selves》も同じようにトークンを生成してくれる能力を持ちますが、こちらは伝説をそのまま継承するので、統率者に装備した場合には状況起因処理でトークンは消滅してしまいます。そのためCIPを何度も誘発させたりするのに向いている能力であり運用の方向性は若干ことなります。

さてこの装備品と伍堂が組み合わさるとどのようなことが発生するかというと――

無限GODO・トークンコンボ

  1. 《山賊の頭、伍堂》に《多勢の兜》を装備する。
  2. 戦闘開始時《山賊の頭、伍堂》のコピー・トークンAが生成される。
  3. 《山賊の頭、伍堂》とコピー・トークンAで攻撃する。
    ※《山賊の頭、伍堂》本体は攻撃しなくても良い。
  4. 《山賊の頭、伍堂》とコピー・トークンAの能力が誘発。
    2体がアンタップされ、追加の戦闘フェイズが発生する。
    ※《山賊の頭、伍堂》本体が攻撃しなかった場合、コピー・トークンAの能力のみが誘発する。
  5. ふたたび戦闘が開始され《多勢の兜》が誘発。
    《山賊の頭、伍堂》のコピー・トークンBが生成される。
  6. 《山賊の頭、伍堂》とコピー・トークンAとコピー・トークンBで攻撃する。
  7. コピー・トークンBの能力が誘発。
    3体がアンタップされ、追加の戦闘フェイズが発生する。
    ※《山賊の頭、伍堂》とコピー・トークンAの能力は誘発しない。
  8. 以下繰り返しで無限トークン、無限コンバットが成立。

伍堂デッキでは、基本的にこのコンボを狙っていくスタイルになります。
コンボパーツである《多勢の兜》が装備品であるため、伍堂が着地するだけでほぼコンボが成立してしまう点が最大の強みです。

しかし《多勢の兜》の装備コストが5とかなり重いのが明確な弱点です。
伍堂を唱えてこの装備品を場に出せば、たとえこのコンボを知らなかった人でも危険性に気がつくはずです。(《多勢の兜》そのもののがコンボ大前提のカードなのでなおさら)

マナが足らずにターンを返せば、伍堂か《多勢の兜》が除去の嵐の前に晒されることは明白。
しかし伍堂のキャストからコンボに直行しようと思うと、赤含む11マナ(!)も一気にねん出しなければなりません。
マナ加速が多い統率者戦とはいえ、1コンボに11マナも要求されるとなると骨が折れます。
自分がこれだけマナが出る状況ということは、少なくとも対戦相手もマナが出るということ。リアクションをしてくることは間違いありません。
一方的にマナ加速に成功している場合もありますが、それはやはり稀で運否天賦が関わってきますので、ここはしっかりサポートをしてあげるのが良いでしょう!

幸い赤にはサポート可能なカードがいくつも存在するので、それらを活用してコンボを決めていきましょう!

装備品蒸着! 装備品コストを踏み倒すべし!

赤には装備品の装備コストをちょろまかす、伍堂のためのカードというべきものが存在します!

磁力窃盗/Magnetic Theft
(赤)
インスタント
装備品(Equipment)1つとクリーチャー1体を対象とし、その装備品をそのクリーチャーにつける。(その装備品のコントロールは変わらない。)

装備品のコストを踏み倒す、赤1マナのインスタント。
重い装備コストをたったの赤1マナで装備できてしまううえに、インスタントなので相手の除去に対応してサイズアップや呪禁をつけたりとトリッキーな動きを実現させてくれます。
さらには自分の装備品を相手のクリーチャーに装備させたり、逆に相手の装備品を自分のクリーチャーに装備させることも可能!

このカードがあれば、7マナさえ確保できればGODOコンボに突入できてしまいます。投入必須!
昨今の装備品のデザインでは、装備品が場に出た瞬間に勝手にくっついてくれるものが増えてきています。もちろん能力は抑え目ですがテンポを喪失することなく盤面を強化してくれる良デザインです。
それが《多勢の兜》にもあれば良いのですが……
あるんです!
この装備品を同時に使ってあげることで自動装着を果たしてくれます!

ナザーンの槌/Hammer of Nazahn
(4)
伝説のアーティファクト — 装備品(Equipment)
ナザーンの槌か他の装備品(Equipment)が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。あなたはその装備品をそれにつけてもよい。
装備しているクリーチャーは+2/+0の修整を受けるとともに破壊不能を持つ。
装備(4)

《ナザーンの槌/Hammer of Nazahn》が場に出たとき、自動でクリーチャーにくっつく機能があります。
さらには他の装備品にもその機能を与えしまうという利便性の高さ!
装備しているクリーチャーに破壊不能まで付与してくれるため除去にさらされやすい伍堂にとってはベストカードです。

なので動きとしては、この装備品をサーチして場に出し、そこから《多勢の兜》に繋げていくのがもっとも丸い戦略になります。
しかし伍堂のCIPは一度しか誘発しないので、これを複数回誘発させる工夫が必要となります。(でないと《多勢の兜》を自引きする羽目に…)

誘発能力を二度引き起こす、そんなことが可能になれば上記の流れが実現できるので、そういったカードを採用していきましょう!

伍堂を”コピー”するべし!

さきほどの条件を満たすためには、CIPを複数回誘発させることが求められます。
やり方としては、
・能力を複数回誘発させる。
・伍堂のコピーを作ってしまう。

の2つの手段が考えられます。
それらの機能に適合したカードを採用していきましょう!

石成エンジン/Lithoform Engine
(4)
伝説のアーティファクト
(2),(T):あなたがコントロールしていて起動型か誘発型である能力1つを対象とする。それをコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。
(3),(T):あなたがコントロールしていてインスタントやソーサリーである呪文1つを対象とする。それをコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。
(4),(T):あなたがコントロールしているパーマネント呪文1つを対象とする。それをコピーする。(そのコピーはトークンになる。)

3種類のコピーを発生させられる伝説のアーティファクト。

  1. 起動型もしくは誘発型能力
  2. インスタントかソーサリーのスペル
  3. パーマネント・呪文

のいずれかをコピーすることが可能です。ただし、すべて自分がコントロールしているものに限ります。
設置した上で伍堂の能力をコピーすれば2枚の装備品がサーチ可能。
上記の《ナザーンの槌》→《多勢の兜》ラインが形成されます!

他にも《パンハモニコン/Panharmonicon》《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》でも同じ挙動が可能です。
ただしこれらのパーマネントはコンボカードとしての側面があまりにも強く、他の使い道がなかなかないのが弱点。有名ゆえに全力で警戒されてしまいますが《石成エンジン》の場合は伍堂のコンボに使用しなくても使いやすい点で差別化されています。
もちろん見た目にはあからさまなコンボ装置なので警戒されることには変わりありませんが、これが破壊されば本命が通しやすくなるのでアド! くらいの気持ちで使うと良いでしょう!

伍堂そのものをコピーしてしまう手段といえば――

双つ身の炎/Twinflame
(1)(赤)
ソーサリー
奮励 ― この呪文を唱えるためのコストは、2つ目以降の対象1つにつき(2)(赤)多くなる。
あなたがコントロールする望む数のクリーチャーを対象とする。それら1体につき、それが速攻を持つことを除きそれのコピーであるトークンを1体生成する。次の終了ステップの開始時に、それらのトークンを追放する。

赤お得意の一時的コピートークン生成呪文を活用すると良いでしょう!
2マナと軽いので合計8マナにまで消費マナをおさえることが出来ます。
もちろん他のユーティリティークリーチャーに撃ってしまってもオッケー。ただし対戦相手のクリーチャーに撃てないので注意です。
もし相手も対象にしたい場合には《熱の陽炎/Heat Shimmer》を使用すると良いでしょう!

さてこれらのコピー手段によって能力や伍堂をコピーしてコンボを狙っていくのが基本の戦略かつ強力な勝ち手段ではありますが、やはり生き馬の目を抜く統率者戦。
たった一つの勝ち筋に頼りすぎるのは危険です。
せっかくコピー呪文を採用しているからには、赤い無限トークンコンボを投入するべきでしょう!

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作戦B-無限トークンパンチ-

二重詠唱の魔道士/Dualcaster Mage
(1)(赤)(赤)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)

瞬速
二重詠唱の魔道士が戦場に出たとき、インスタント呪文1つかソーサリー呪文1つを対象とし、それをコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。

2/2

上記のコピー呪文《双つ身の炎》と組み合わせることで、無限トークンを生成することが可能です!
詳しい手順は以下の通り。

  1. 自分の場に対象に取れるクリーチャーを1体以上用意し、赤5マナを確保する。
  2. 《双つ身の炎/Twinflame》を上記クリーチャーを対象に唱える。
  3. 《双つ身の炎》が解決前に《二重詠唱の魔道士/Dualcaster Mage》を唱える。
    CIPが誘発。コピーの対象は《双つ身の炎》
  4. コピー《双つ身の炎》を解決。
    対象は《二重詠唱の魔道士》
  5. 《二重詠唱の魔道士》のコピーが生成される。
    場に出たことによりコピー《二重詠唱の魔道士》の能力が誘発する。
  6. スタック上の《双つ身の炎》をコピーする。
  7. 以下繰り返しで無限コピートークン生成が成立。

《二重詠唱の魔道士》は赤が苦手なカウンターへの対処方法としても優秀であり、ユーティリティーカードとして使いやすいのが最大の利点です。
赤ダブルシンボルを構えているのはなかなか大変なシチュエーションが多いかもしれませんが、対戦相手の虚をついて伍堂のコンボを通すもよし、無限トークンコンボに走るもよしと器用な立ち回りを目指すと良いでしょう!

このコンボのさらなる詳細については、以下のページをご参考ください。代用品やメリットなどを紹介しています。

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デッキの運用方法や弱点への対処法

主な勝ち筋、伍堂としての強みはいままでご紹介した通りです。ここからはどのようにそのフィニッシュまで持っていくかについての流れをご紹介。
赤単ゆえに小回りの利いた牽制やアドを稼ぐのは苦手ですが、赤ゆえの優位性を前面に出して一気に勝負を決めていきましょう!

マナを潤沢に確保するべし

前述の通り、伍堂着地から装備まで一気に行こうとすると11マナもの大コストがかかってしまいます。
いろいろちょろまかす方法をご紹介しましたが、ここでは素直にマナ加速をしていく手段を見ていきましょう!
赤は瞬間的マナ加速が得意なので、対戦相手が予想している以上のマナジャンプをして虚をつくべし!

大地のうねり/Geosurge
(赤)(赤)(赤)(赤)
ソーサリー
(赤)(赤)(赤)(赤)(赤)(赤)(赤)を加える。このマナは、アーティファクト呪文かクリーチャー呪文を唱えるためにのみ使用できる。

シンボルがキツイものの生み出すマナ数は破格の7マナ! 3マナのジャンプが可能であり、あとは4マナねん出できればオッケー。ただそうそう簡単には唱えられないので、他の赤を生み出すマナ加速カードと組み合わせると良いでしょう!
《炎の儀式/Rite of Flame》
《煮えたぎる歌/Seething Song》
《捨て身の儀式/Desperate Ritual》
《発熱の儀式/Pyretic Ritual》

などを経由して一気にジャンプしましょう!

アイレンクラッグの妙技/Irencrag Feat
ソーサリー
(1)(赤)(赤)(赤)
(赤)を7点加える。このターン、あなたは呪文をあと1つのみ唱えられる。

同じく4マナから赤7マナを捻りだす呪文。しかし、これを唱えると次にあと1回しか呪文が唱えられなくなるデメリットがあります。
しかし伍堂デッキでは、伍堂を唱えて装備してしまえば勝ちなので問題なし! 装備コストの支払いは呪文ではないので伍堂キャスト→装備を邪魔しません。

ジェスカの意志/Jeska’s Will
(2)(赤)
ソーサリー
以下から1つを選ぶ。この呪文を唱える際にあなたが統率者をコントロールしているなら、あなたは両方を選んでもよい。
・対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーの手札にあるカード1枚につき(赤)を加える。
・あなたのライブラリーの一番上からカードを3枚追放する。このターン、あなたはそれらをプレイしてもよい。

新しい赤のスーパーユーティリティカード。早いターンに撃ってマナ加速、疑似的なドローとして活用しても良し、詰めのマナ加速に使用しても良しと三方ヨシのスーパーカード。青など手札が潤沢な相手がいるとより価値がアップします。《Wheel of Fortune》などから引いてきても嬉しい1枚です。

相手の動きをけん制するべし-土地攻め・装備での妨害-

コンボ枚数が少なく、統率者を唱えればほぼ勝ちに行けるデッキとはいえ、伍堂はそれほど速いデッキではありません。なので対戦相手の動きを妨害しつつ、満を持して間隙を縫ってコンボを決めるのが通常の動きになります。
赤の妨害カードを活用して、卓の速度をぐっと遅くしてあげましょう!

血染めの月/Blood Moon
(2)(赤)
エンチャント
基本でない土地は山(Mountain)である。

土地妨害の決定版。赤単なら標準装備ともいえる土地拘束系エンチャントです。多色デッキ相手には劇的にぶっ刺さり、相手のマナ基盤はぐずぐずに崩壊します。
マナファクトをあらかじめぶち壊しておくとさらに苦悶に悶える相手が見れるのでぜひぶち込みましょう! ふははは!

征服者のフレイル/Conqueror’s Flail
(2)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは、あなたがコントロールするパーマネントの中の色1色につき+1/+1の修整を受ける。
征服者のフレイルがクリーチャーにつけられているかぎり、あなたのターンに、対戦相手は呪文を唱えられない。
装備(2)

装備先のクリーチャーの色の数だけパンプさせてくれる能力を持ちますが本命は別。装備されている限り、対戦相手は対戦相手中にしか呪文を唱えられなくなってしまいます。伍堂は性質上、除去の雨に晒される統率者なのでこれをあらかじめ置いて置ければ万々歳。あるいは伍堂からこれをサーチして安全にコンボを進めていくのも状況次第では必要になりそうです。

上天の閃光/Aether Flash
(2)(赤)(赤)
エンチャント
クリーチャーが1体戦場に出るたび、上天の閃光はそれに2点のダメージを与える。

いま赤界隈でにわかに価値が上がってきているエンチャント。クリーチャーが場にでるたびにそれに2点を放り込むという素敵な結界です。最大標的は《敵対工作員/Opposition Agent》《船殻破り/Hullbreacher》
ゲームの流れを崩壊させてしまうこれらのカードを咎めるために投入していますが、もちろんそれ以外のシステムクリーチャーなどにも効果絶大です。統率者のスタッツが低い場合には先置きして相手をまごまごさせることさえ可能です。
ただし、これを置いてしまうと、勝ち筋の1つである《二重詠唱の魔道士》による無限トークンコンボは不発に終わってしまうので注意!

追加ターンで一気に勝負を決めるべし

マナがいっぱい必要なら、ターンを増やせばいいじゃない!
ということで追加ターンをいれましょう!
ターンを増やせるのはなにも青ばかりではありません。赤にだって追加ターンはあるのです。
しかし赤らしく乱暴に時空を歪めているためか、その追加ターンが終わってしまうと敗北が確定していまうものがほとんど。とほほ。
とはいえ勝手しまえば問題なかろうなのだ!

最後の賭け/Final Fortune
(赤)(赤)
インスタント
このターンの後に追加の1ターンを行う。そのターンの終了ステップの開始時に、あなたはこのゲームに敗北する。
最後のチャンス/Last Chance
(赤)(赤)
ソーサリー
このターンに続いて追加の1ターンを行う。そのターンの終了ステップの開始時に、あなたはゲームに敗北する。
戦士の誓言/Warrior’s Oath
(赤)(赤)
ソーサリー
このターンに続いて追加の1ターンを行う。そのターンの終了ステップの開始時に、あなたはゲームに敗北する。

すがすがしいまでにテキストが一緒。インスタントとソーサリーの違いはあるものの有用性はいずれも高く、一気にゲームを決めてしまえるだけの破壊力をもたらします。
プレイヤーを対象に取らないため《偏向はたき》などで妨害されないのもポイントが高い!
小技としては《無限の日時計/Sundial of the Infinite》などで強引にターンを終わらせてしまうと『終了ステップ』がやってこないため敗北がスルーされてしまいます。そんなことあり?
とはいえ今回のリストやデッキのコンセプトでは《無限の日時計》が浮いてしまうため不採用。
撃ったら勝つべし!

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注意すべきカードやその対処法

赤単最強と名高い伍堂ですが、やはり弱点はつきもの。
それらの苦手を知っておくだけでプレイングや構築の指標になってくれますのでここでご紹介いたします。

アーティファクトの起動を咎めるカード

装備品を使用する関係上、アーティファクトの起動を妨害する行為は絶対にご法度。許せません。
土地を加速したり、マナクリを多用することが難しい赤単ゆえにマナ基盤となるのはやはりマナファクトになります。起動を阻害されると瞬時に干上がってしまいます。許せません。

無のロッド/Null Rod
アーティファクト
(2)
アーティファクトの起動型能力は起動できない。

アーティファクト妨害の最有力。2マナと軽く、すべてのアーティファクトの起動を封じるため最大の敵です。このカードが放り込まれるとかなりの苦戦を強いられるためアーティファクト除去は厚めに取っておくとヨシ!
《削剥/Abrade》は軽く下記のアウフのどちらでも除去できるため最高の解答です。
同型に白の《石のような静寂/Stony Silence》がありますがこちらはあまり見かけないので警戒レベルはちょっと低めでも問題ありません。
というのも、白は赤と同じようにマナファクトでマナ加速するため相手もそうですが自分の首を絞める羽目になってしまうためです。ただし苦しみ覚悟で放り投げる相手がいないとも限りません。
エンチャントであるため赤単にはほぼ解答がないのが致命的。おなじく苦しんでいる対戦相手が対処してくれるのを祈るか、しっかり《混沌のねじれ/Chaos Warp》を投入、キープしておくなどをしましょう!

溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe
(1)(緑)
クリーチャー — アウフ(Ouphe)
アーティファクトの起動型能力は起動できない。
2/2

上記カードを内蔵したアウフ。緑を見たらこれを警戒するべし。特に《放浪の吟遊詩人、イーサーン/Yisan, the Wanderer Bard》などはすぐに呼び出してくるので相性最悪です。全体火力でまとめて焼き払うか《削剥》でぷちぷちしてやりましょう。

大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator
(4)
伝説のプレインズウォーカー — カーン(Karn)

対戦相手がコントロールしているアーティファクトの起動型能力は起動できない。
[+1]:クリーチャーでないアーティファクト最大1つを対象とする。あなたの次のターンまで、それはパワーとタフネスがそれぞれそれの点数で見たマナ・コストに等しいアーティファクト・クリーチャーになる。
[-2]:あなたは、ゲームの外部からあなたがオーナーであるアーティファクト・カード1枚を公開するか、追放領域にあるあなたがオーナーである表向きのアーティファクト・カード1枚を選んでもよい。そのカードをあなたの手札に加える。

5

自分だけ難を逃れる《無のロッド》。原型は自分もある程度制限されるのでまだ許せますがこいつは許せん。自分が使うぶんには一向にかまいませんが!
ただし起動能力がそれほど致命的でなく、ウィッシュボードについては公式で認められない仕様になったため脅威度はやや低め。殴るべし!

<サーチを咎めるカード>

伍堂にとっての最強ムーブは着地からの装備品サーチです。ということはサーチを妨害されると……
勝ち筋の大部分が喪失してしまうためサーチへの妨害は交渉の余地のない敵対行為です。沈めてやりましょう。

エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor
(2)(白)
クリーチャー — 鳥(Bird) ウィザード(Wizard)

瞬速
飛行
対戦相手1人がライブラリーからカードを探す場合、代わりにそのプレイヤーはそのライブラリーの上のカード4枚から探す。

2/1

白いヘイト生物において統率者で一二を争う影響力を持つ鳥。フェッチに対応して出されてしまい、疑似的な土地破壊を喰らったプレイヤーは数知れず……
もちろん伍堂にとっても天敵中の天敵です。装備品を大量に詰め込んだタイプの構築であればあたりを引ける可能性はありますが、今回の構築では厳選しているためトップ4枚にある確率はほぼ0.焼くべし!

敵対工作員/Opposition Agent
(2)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) ならず者(Rogue)

瞬速
対戦相手が自分のライブラリーからカードを探している間、あなたはそのプレイヤーをコントロールする。
対戦相手が自分のライブラリーからカードを探している間、そのプレイヤーは見つけた各カードをそれぞれ追放する。それらのカードが追放され続けているかぎり、あなたはそれらのカードをプレイしてもよく、あなたはそれらを唱えるために任意のマナを望む色のマナであるかのように支払ってもよい。

3/2

統率者レジェンズで登場した新しい妨害クリーチャー。サーチを盗み、なおかつサーチ先まで盗んでしまうという厄介者。伍堂の場合には合わせられても致命的、すでに場に合っても致命的とどうしようも出来んやつです。
こいつが場に居座っている限り勝ち筋が封印されたも同じなので早々に退場願いましょう!

これらのカードをもっともスマートに対処できるのが《上天の閃光/Aether Flash》です。
置いておくだけでこれらのクリーチャーが場に出る心配がなくなり、なおかつ伍堂にはまったく影響がないという優れもの。
ただしマナカーブが合わないので、お互いに最速で置き合うとまったく機能を果たしません。過信には禁物です!

これらのカードが多い環境の場合、こちらの妨害カードを少し減らして全体除去を多めに積むといいでしょう。
厄介な生き物を一掃して、更地になったところに伍堂を叩きつけてやりましょう!

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プレイングの流れ

勝ち筋

  1. 伍堂無限パンチ
    《山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord》+《多勢の兜/Helm of the Host》
  2. 二重詠唱の魔道士コンボ
    《二重詠唱の魔道士/Dualcaster Mage》+《双つ身の炎/Twinflame》/《熱の陽炎/Heat Shimmer》

苦手

除去が多めに採用されている相手には苦戦を強いられることになります。
性質上、伍堂を除去され続けると勝ち筋に大きく遠のくことになります。もともとが重いため統率者税は重くのしかかり、二の矢、三の矢が厳しくなります。
素直な除去であれば装備品をサーチできるだけアドの損失をおさえられますが、カウンターはこれをも許してくれず苦しい展開になりがちです。
しっかりと《魂の洞窟/Cavern of Souls》でフォローしたり、ハードカウンターを構えておくなどのケアをお忘れなく。
また除去とサーチ妨害の両面を持っている黒や白を含んでいる相手にも注意が必要です。
エスパーカラーは天敵of天敵!

性質上、アウフさえ出されなければ緑に対しては強く出られるので卓に緑が多い場合には積極的に仕掛けにいくのも良いですね!
置物除去をされることが多くなるので、アーティファクト回収を念頭にいれたプレイングを心がけましょう!
また全体除去をキープするのをお忘れなく。

まとめ

無限コンバットの雄《山賊の頭、伍堂/Godo, Bandit Warlord》デッキ、いかがでしたでしょうか。

豪快に見えて実は繊細なプレイングを要求してくるあたり、元侍らしくオクユカシイ――
とはいえ一発引っ掛けるとさくっと勝ってしまう爽快感もあるので、なんか単色でツエーやついないかなぁ、とお悩みの方にはぜひオススメの統率者です!

ちょこちょこ高額カードが入っていますが、それらは抜いてしまった代用品にしてもぜんぜんオッケー。
基本的なコンボギミックをしっかりと採用していればかなりアグレッシブに戦えますのでご安心を。

《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton》を採用して毒殺プランや”剣シリーズ”をすべて採用した”フルブレード”など様々な楽しみ方が味わえるジェネラルなので、ぜひぜひ挑戦してみてください!

ではでは次のジェネラルでお会いしましょう! 素敵な統率者ライフを!

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