基本セット2021で登場した伝説のクリーチャー一覧です。
さまざまな次元や時代からカードが登場する基本セットですが、今回は過去のカードのリメイクが多い印象ですね。ラーダはなんと3回目のカード化です。
どちらかといえば伝説のクリーチャーの数はやや控えめで、新出の呪文やクリーチャーなどの影響のほうが強そうな気がしますが、どうなるでしょうか!
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<白>
《外交官、マンガラ/Mangara, the Diplomat》
《外交官、マンガラ/Mangara, the Diplomat》 |
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(3)(白) |
人間(Human) クレリック(Cleric) |
絆魂 対戦相手1人がクリーチャーで攻撃するたび、それらのクリーチャーのうち2体以上があなたやあなたがコントロールしているプレインズウォーカーを攻撃している場合、カードを1枚引く。 対戦相手1人が各ターンの自分の2つ目の呪文を唱えるたび、カードを1枚引く。 |
2/4 |
特徴
白待望の『引ける』統率者の登場です!
引けない、探せない、マナ伸びないの三重苦を強いられる白単色ですが、ついにドローを主体とした能力を持つ伝説のクリーチャーがあらわれました。
しかも、2種類ものドロー手段を持っており、ひとつが攻撃に対して、もうひとつが呪文にたいしてと至れり尽くせり!
もうドロー貧乏とは言わせぬ! という”圧”を感じます。
とはいえ、このカード単体でのコンボはなかなか難しそう。
統率者として組む場合、これらのドロー能力を活かしたデッキ構築、とくにコンボルートの搭載が必要不可欠になりそうです。パワー2では統率者ダメージは難しい…
相性の良い戦略・カード
戦略
豊富なドローを最大限に生かしましょう!
マンガラが統率者となれば、他の対戦相手はやはり積極的に殴ってきてはくれないでしょう。なので強制的に殴るように仕向けるのです!
《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》などは+能力によって強制戦闘をさせることが可能です。マナクリをせっせと並べている相手に対して起動し、戦線を崩壊させてやりましょう!
また呪文のキャストに紐づいたドローは、特にこれと言って促すこともなく(というかそんなような能力を持ったカードが見当たらない…)、対青として機能してくれるでしょう!
もともと白は相手の呪文を抑制したり、マナコストを重くするなどをして対処してきたので、今までの戦略とはやや勝手のことなる抑止力となりそうです。
なのでやはりマナコストを重くするなどの能力を持つカードと組み合わせることで、とにかく相手の呪文のキャストを苦しくしてやるのも一興ですね!
カード
《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》
《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
<青>
《トレイリアの大魔導士、バリン/Barrin, Tolarian Archmage》
《トレイリアの大魔導士、バリン/Barrin, Tolarian Archmage》 |
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(1)(青)(青) |
人間(Human) ウィザード(Wizard) |
トレイリアの大魔術師、バリンが戦場に出たとき、他の、クリーチャーかプレインズウォーカー最大1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。 あなたの終了ステップの開始時に、このターンにパーマネントが戦場からあなたの手札に加えられていた場合、カードを1枚引く。 |
2/2 |
特徴
涙なしでは語れぬ呪文《抹消/Obliterate》の習得者であるバリンがなんとリメイクされました! 過去のカードはあまり統率者としては活躍していませんが、今回のバリンはどうなるでしょうか。
能力はやはりバウンスに関するもの。CIPによるクリーチャー、プレインズウォーカーのバウンスなので、相手のテンポをかなり奪うことができますね。
青お得意のブリンクを駆使して何度も戻してやることでやる気デストラクションを引き起こしてやってもいいですね!
ただ、対象にもCIPがあるとそれを使い回されてしまうのは痛いところ。
統率者戦では強力なCIP持ちがゴロゴロしているので、対象には気をつけましょう!
プレインズウォーカーもふたたび唱えられると、忠誠度カウンターが初期値に戻ってしまうので、減った相手は狙わないのが吉ですね。
下段はちょっと変わったドロー能力です。
パーマネントが自分の手札に戻っていた場合ドローさせてくれるというもの。
自力でバウンスするタイプのクリーチャーやエンチャントなどを駆使してアドを稼ぐのが良いでしょう!
ただ、バウンスするたびではなく、終了ステップに1枚だけ引ける、とやや貧弱な印象もあります。これだけでコンボを形成するのは難しそうです…
とはいえ、継続的なアドバンテージ源となるのは青にとっては嬉しいかぎり。
熟達したバウンス魔術を駆使して相手をとことん嫌がらせてやりましょう!
相性の良い戦略・カード
戦略
ブリンク呪文、バウンス呪文ましましのテンポデッキ。
やはりCIP能力を駆使していきたいところですね。
自分自身は戻せませんが、自分のクリーチャーやプレインズウォーカーも戻せるので、それらのギミックを探ってみてもよさそうです。瞬速がついていれば…
《金粉のドレイク/Gilded Drake》はかなり相性が良く、CIPで相手のクリーチャーのコントロールを奪い、相手の場にある《金粉のドレイク》をバリンの能力でバウンスしてしまえば、ふたたび使い回せる悪魔の挙動…!
カード
《金粉のドレイク/Gilded Drake》
《深海住まいのタッサ/Thassa, Deep-Dwelling》
<黒>
《悪意に満ちた者、ケアヴェク/Kaervek, the Spiteful》
《悪意に満ちた者、ケアヴェク/Kaervek, the Spiteful》 |
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(2)(黒)(黒) |
人間(Human) 邪術師(Warlock) |
他のクリーチャーは-1/-1の修整を受ける。 |
3/2 |
特徴
恐ろしくシンプルな一文!
シンプルな能力は強い、がマジックの通説ですが、新ケアヴェクもそれにならうことができるでしょうか。かつての能力はプレイヤーへの直接火力でしたが、赤が抜けたことにより盤面への干渉へと変化しています。時系列的には前? 後?
本人以外への全体マイナス修整は、クリーチャーにはありそうでなかった能力です。
エンチャントでまったく同じ能力である《魂の裏切りの夜/Night of Souls’ Betrayal》が4マナであることを考えると、実質タダ!
相性の良い戦略・カード
戦略
マイナス修整の重ね掛けによるボードコントロール!
白を噛んでいれば、最強のマイナス修整要因である《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》が採用できましたが、今回は黒単ということで見送り…
上記の《魂の裏切りの夜/Night of Souls’ Betrayal》などを張り、とにかく生物に生存権をなくしてやりましょう!
ケアヴェク単体でもマナクリは殲滅できるので、死亡させたことによりメリットを得られるカードを搭載してアドを稼ぐのもよさそうです。
カード
《魂の裏切りの夜/Night of Souls’ Betrayal》
《富の享楽/Revel in Riches》
《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》
《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》 |
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(2)(黒) |
吸血鬼(Vampire) クレリック(Cleric) |
あなたがライフを得るたび、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはその点数に等しい点数のライフを失う。 |
1/3 |
特徴
歌って踊れる《血なまぐさい結合/Sanguine Bond》の登場です。
いかにも吸血鬼らしいフレーバーの能力ですが、その真価はあるカードとのコンボ。
《極上の血/Exquisite Blood》が場にあり、どちらかの能力が誘発すれば、たちまち無限ドレインが成立します!
《極上の血/Exquisite Blood》は5マナとやや重いものの、ヴィトは3マナと展開しやすいのもグッド。
下段の起動能力を使えば、コンボの始動さえ可能という自己完結っぷりで、コンボをしてくれと言わんばかりのデザインです。
本体がパワー1と吸血鬼のわりに貧弱なので、これらのカードを使って戦うのがよさそうです!
相性の良い戦略・カード
戦略
黒の強みを生かしたコンボ一直線デッキ!
幸いにして黒はサーチが豊富なので、これらのカードを駆使して最速で《極上の血/Exquisite Blood》を探し出しましょう!
デッキにはドレインや軽量の回復呪文を積んでおくと、コンボがスムーズに開始できそうです。こちらもやはり黒の得意分野なので選択肢は多く、好みに合わせて採用するとよいでしょう!
カード
《極上の血/Exquisite Blood》
各種ドレイン系カード
<赤>
《冠滅ぼしのガドラク/Gadrak, the Crown-Scourge》
《冠滅ぼしのガドラク/Gadrak, the Crown-Scourge》 |
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(2)(赤) |
ドラゴン(Dragon) |
飛行 あなたがアーティファクトを4つ以上コントロールしていないかぎり、冠滅ぼしのガドラクでは攻撃できない。 あなたの終了ステップの開始時に、このターンに死亡した、トークンでないクリーチャー1体につき、宝物・トークンを1つ生成する。(それは、「(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つアーティファクトである。) |
5/4 |
特徴
脅威のマナレシオを誇りますが、デメリットを持つドラゴンです。
ただ、デメリットといえるのはほかのフォーマットくらいなもので、統率者戦であればアーティファクト4つなど朝飯前! マナファクトを適当に放り込んでやれば、すぐに殴れるようになります!
下段の能力も攻撃条件の補助になりますが、やはりここは無限ループを形成するのが楽しそうです。無限死亡をメインフェイズ中に成立させておけば、無限マナが成立します。
赤はX火力が豊富にあるので、インスタントタイミングでぶち込める火力を多数搭載しておけば、それだけで必殺の一撃となることでしょう!
相性の良い戦略・カード
戦略
全体除去マシマシデッキ!
というのも下段の能力は自分の場のクリーチャーでなくとも死亡カウントさえあれば宝物トークンを生成してくれるので、とにかく除去しまくればそれだけマナが増える!
《地震/Earthquake》などのX火力は、クリーチャーの一掃と対戦相手への圧力の両方を担ってくれるので非常に使い出のありそうなカードです。
その他X火力もぶち込んで、ボードとライフの両方を脅かしましょう!
カード
《地震/Earthquake》
《彗星の嵐/Comet Storm》
《タルジーディの隊商、スビラ/Subira, Tulzidi Caravanner》
《タルジーディの隊商、スビラ/Subira, Tulzidi Caravanner》 |
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(2)(赤) |
人間(Human) シャーマン(Shaman) |
速攻 (1):他の、パワーが2以下のクリーチャー1体を対象とする。このターン、それはブロックされない。 (1)(赤),(T),あなたの手札を捨てる:ターン終了時まで、あなたがコントロールしているパワーが2以下のクリーチャー1体がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、カードを1枚引く。 |
2/3 |
特徴
赤いエドリックといえるような能力を持つシャーマンの登場です。実はテフェリーの奥さん。
白とほぼ同じくらい、ドローに対しては不安のある赤ですが、このカードの登場により払拭されるやもしれません!
トークンを並べ、マナを整えれば、あとはドローし放題!
パワー2以下のトークンを並べることに関して赤は非常に優秀なカードを大量に持っているので、見た目以上にドローできる瞬間が多そうな統率者でしょう!
青絡みに比べるとコンボの必殺力がやや低いカラーではありますが、勝てるコンボは少なくないので、好みやデッキのコンセプトにあった無限コンボを採用するとよいでしょう!
相性の良い戦略・カード
戦略
横並びドロー戦術、赤いエドリックを目指すべし!
エドリックとことなり、他のプレイヤーにドローさせる心配がないので、自分の好きなタイミングで起動しましょう。
下準備のために小粒のクリーチャーを並べなければなりませんが、赤のお家芸ゴブリン・トークンなどを駆使ししてじゃんじゃん横に広げていきましょう!
カード
《戦いの賛歌/Battle Hymn》
《略奪の爆撃/Raid Bombardment》
<緑>
《ムウォンヴーリーの世捨て人、ジョルレイル/Jolrael, Mwonvuli Recluse》
《ムウォンヴーリーの世捨て人、ジョルレイル/Jolrael, Mwonvuli Recluse》 |
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(1)(緑) |
人間(Human) ドルイド(Druid) |
あなたが各ターンのあなたの2枚目のカードを引くたび、緑の2/2の猫・クリーチャー・トークンを1体生成する。 (4)(緑)(緑):ターン終了時まで、あなたがコントロールしているクリーチャーの基本のパワーとタフネスはX/Xになる。Xはあなたの手札にあるカードの枚数に等しい。 |
1/2 |
特徴
2枚目以降のドローで誘発するトークン生成能力と、その軍団を強化する起動能力を持つ、シナジーの高さが光るクリーチャーです。2マナと軽いのもありがたい!
かつては土地をクリーチャー化するスペルシェイパーとしてデザインされていましたが、どうやら今回は猫派に趣旨替えしたようです!
下段の強化能力も手札の枚数によってパンプの幅が伸びるため、とにかく手札を増やしなさい! という明確な指針がわかりやすく、統率者として組みやすいデザインになっています。
緑には《森の知恵/Sylvan Library》という最強クラスのドロー装置があるので、自分のターンでは比較的誘発させやすいのもグッド。
ただ十全に能力を使い倒したいとなるとやや構築に工夫が必要で、相手ターンでも安定してドローできるギミックが不可欠となります。
とはいえ最近の緑は非常に起用なので、カードプールを見渡せばあっさり見つかりそうな気もします!
相性の良い戦略・カード
戦略
ドロー&パンプ&パンチ!
ひたすら引いて猫軍団を作り上げましょう。ドローエンジンの構築がカギになりそうです。
前述したように《森の知恵/Sylvan Library》がベストカードでしょう!
ただし相手ターンでも2枚目を引くことは非常に難しいので、できる限り自分のターンにドローの水増しができるようにデッキを構築していきたいですね!
カード
《森の知恵/Sylvan Library》
《威厳の魔力/Regal Force》
<白青>
《尊敬される語り手、ニアンビ/Niambi, Esteemed Speaker》
《尊敬される語り手、ニアンビ/Niambi, Esteemed Speaker》 |
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(白)(青) |
人間(Human) クレリック(Cleric) |
瞬速 |
2/1 |
特徴
テフェリーの娘であるニアンビが新しいデザインとなって登場。
瞬速を持つあたりテフェリーの娘らしさを感じます。特徴的なのはCIPによる自クリーチャーの回収能力です。本人の瞬速と相まって主にコンバットにおいて虚をつける能力な印象を受けます。
もし手札に戻したカードが不要になり、かつ伝説であればそのままドローに変換してしまえる起動能力つきと、なんらかのオモシロギミックが搭載できそう…な予感だけはありますね。
相性の良い戦略・カード
戦略
明滅&CIPデッキ!
優秀なCIPを持つクリーチャーやエンチャントをもりもりにし、明滅させましょう!
特に相性が良いのが《空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad》で、ニアンビがいる状態でヨーリオンを着地させると、明滅→ニアンビ着地→ヨーリオン回収と何度もヨーリオンを使い回すことができ、CIPを幾度となく再発させられます! うほい!
カード
《反射魔道士/Reflector Mage》
《空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad》
<赤緑>
《ケルドの心胆、ラーダ/Radha, Heart of Keld》
《ケルドの心胆、ラーダ/Radha, Heart of Keld》 |
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(1)(赤)(緑) |
エルフ(Elf) 戦士(Warrior) |
あなたのターンであるかぎり、ケルドの心胆、ラーダは先制攻撃を持つ。 |
3/3 |
特徴
3枚目のラーダは土地サポートの能力を手に入れました。従来ではマナそのものを生み出すタイプの能力だったので、やや趣を異にするデザインですね。
マナレシオは良好で、自ターンである限り先制攻撃を持つため攻め込みやすい性能をしています。
起動能力によるパンプは6マナを重いものの、打てる段階になれば9/9にサイズアップ(土地で加速していた場合)するので、かなりの圧力を出すことができます。
グルールカラーは土地による加速および戦闘の補助に長けたカラーなので、軽量の殴りジェネラルとして活躍してくれそうです!
相性の良い戦略・カード
戦略
とにかくランパン! からのヘヴィパンチ!
デッキトップに土地があれば疑似的なドローとしても運用できる常在能力は見た目以上に利便性が高く、初心者にもおすすめの統率者となりそうです。
《踏査/Exploration》や《イリーシア木立のドライアド/Dryad of the Ilysian Grove
》などを使って毎ターンとにかく土地を伸ばしまくりましょう!
マナ基盤がしっかりと構築できれば、あとは殴るだけ。能力は重ねがけできるので、がら空きの相手に必殺パンチを叩き込むのです!
ただし上記のカードたちを活用して土地を出しまくると必然的に手札が枯れてくるので、しっかりとドローサポートなどを入れておきましょう。
また、ラーダ本人には回避能力がないので確実に攻撃を通すためにも《ならず者の道/Rogue’s Passage》などの”すり抜け”ギミックを用意するのもお忘れなく!
カード
《踏査/Exploration》
《ならず者の道/Rogue’s Passage》
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