SCYTHE-大鎌戦役-とは、ゴールデンギーク賞2016を獲得した、架空の国家間の戦争と統治をモデルとした重量級ボードゲームである―――
ご存じの方もそうでない方もこんにちは。
引き続き超絶面白重量級ゲームSCYTHE-大鎌戦役-のプレイング記事です。
はじめての方は前回の記事をぜひご覧下さい!
もう読んだよ、という方は引き続きお付き合いください!
今回はプレイ全体の流れを〔序盤〕〔中盤〕〔終盤〕とわけて、それぞれで意識したほうがいいこと、得点行動への絡みなどをご紹介していきたいと思います。
※前回の記事とかぶる所もございますがご容赦ください。
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〔序盤戦〕:準備ターン。<メック>や【徴兵】などの拡充を目指す。
〔中盤戦〕:得点ターン。主に【建設】による得点行動。ワーカーの確保。
〔終盤戦〕:詰めターン。★を獲得しゲームを終了させる。【移動】と目的カードが要。
〔序盤戦〕
最序盤では国内の体制を整えることを優先しましょう。というかそれしかできません笑。
SCYTHEには運の要素が少なく、ゲームに大きく関わる運要素は「遭遇カード」の効果くらいです。(あとは国選び。どちらかといえばこっちのほうが大事)
なので序盤でつけられた差を埋めるのは無理ではないにせよとても大変で、プレイヤーの熟練度があがればあがるほど序盤のスリム化は必須です!
アクションボード、国によってもプレイングは変化しますが、以下を意識すると良いでしょう!
- ワーカーの増員(生産効率の向上)
- メックの迅速な配備(移動の効率化)
- 遭遇カードの確保(資源・リソースの確保)
- 【補充兵】の獲得(下段アクションの効率化)
〔序盤戦〕で必要なのは次のステップへの準備です。
そのためには資源が必要不可欠で、資源をより効率的に生産していくことが求められます。
1.ワーカーを増やすべし!
目的:生産効率の向上
内政を整えるためには【交易】か【生産】などの資源生産アクションを積んでいかなければなりません。
【交易】は最大2つまでしか資源が獲得できませんが、【生産】ではワーカーの数だけ資源を生み出すことができます。
1ターンでの生産効率でいえば圧倒的に【生産】が優れているので、メインに【生産】を据えて、サブで足らない数を【交易】で補う、というプレイングが理に適っていると思います。
その【生産】アクションを最大限に生かすためには、ワーカーの増員は避けては通れません。
しかし、ワーカーを増員すれば、相応のコストが必要になります。
誰も無償では働いてくれません!
アカレンジャイ! アカレンジャイ! キr、アカレンジャイ!
増員すればするほどコストが重くのしかかり、せっかく資源が増えても、それを上回る支出になってしまいます。
とくに民心の放出は大変厳しく、せっかく稼いだポイントを【生産】倒れしてしまったら元も子もありません。
ですので、序盤でのワーカー増員はコストがかからないギリギリの範囲で留めておくのが丸いプレイングです。(もちろんぶっぱ戦略もありですが、慣れてからのほうが良いと思います!)
あるいは序盤の戦力は放棄して、軍事力消費の部分までの増員が資源とコストとの調和がとれるとギリギリのラインかな、といった感じです。
最序盤は1-3人までの増員を基準に、盤面に合わせた増強をしていきましょう!
2.メックを迅速に配置すべし!
目的:移動の効率化
これは前回の記事でも触れましたが、<メック>はとにかく有用性の高いユニットです。
ワーカーの移動効率、戦闘への関与、領地カウントなど様々な戦術がこの<メック>が担っているといっても過言ではありません。
ふたたび各国のメック。個人的には黒(ザクセン帝国)のメックがATっぽくて好き。
しかも「<メック>四機の配備」は星獲得の条件にもなっており、いかに重要かがわかります。
<メック>を生産するためには、初期ボードでは少なくとも{鉄}が3つ以上が必要となります。国によっては鉄を【生産】できない場合もありますが、そんなときは【交易】で無理やり生み出しましょう。
金コストを支払ってでも早急に獲得する価値があります!
メックはとにかく迅速に配備するべし!
※解放能力については、前回の記事では「川渡り」を推奨していましたが、「ワープ系」の能力でも良いかなぁと思います。
序盤以降の戦略をどのように取るのかで変わりますが、さっさとファクトリーを目指すならば「川渡り」、ファクトリーはまいっか、内政に集中しようっとというプレイングならば「ワープ系」がオススメです。
〔序盤戦〕におけるメック生産の一番のメリットは、<ワーカー>搭載による【移動】の効率化です。
メックには<ワーカー>を無制限に搭載できるので、一回の移動で複数体の<ワーカー>を移動させることができます。これによるターンの短縮が一番大切なポイントです!
3.遭遇カードを獲得すべし!
目的:資源などのリソースの確保
マップに散らばっているトークン(遭遇トークン)を<キャラクター>が踏むと、遭遇カードが貰えます。
遭遇トークン。マップ上に10個配置されています。
遭遇カードには獲得によるボーナスが設定されていて、3つのボーナスから一つ選んで貰うことができるのですが、
とにかくお得! 破格のボーナス!
いきなりメックをくれたり、資源が湧いてでてきたり、補充兵がひょっこりやってきたりと大盤振る舞い。
メック系を踏んだときの理不尽感は病みつきになります。(やられると沈黙します)
遭遇カード。美麗なイラストとともにプレイヤーに大きなアドバンテージを与えてくれます。
必ず自国のエリアに一つは配置されているのでこれだけでも確実に取っておくことを推奨します。
注意としては、<キャラクター>でしかこの遭遇トークンを獲得できないことです。
<メック>や<ワーカー>が踏んだとしてもなんにも起こりません。
ですので【移動】できるユニットのなかに<キャラクター>を含ませることを忘れないようにしましょう!
運要素だし、まぁ放っとけばいっかなぁ、と考えると、じつに危険です!
序盤でスルーしたトークンを手に入れるためには、何回も【移動】アクションを実行し自国に戻るか、戦闘で敗北して自国に退却するなどをしなければなりません。
中盤以降、建物や領地獲得戦を有利に進めるためには、そこにアクションやリソースを注がなければならず、遭遇トークンのために戻る時間はそこまで残っていません。
取れるものは取れるときに取る!
さもなければ他国、とくに白(ポラニア共和国)と黄(クリミア汗国)にかっさらわれることでしょう。
白(ポラニア共和国)は、遭遇によるボーナスを2つ獲得(ズルい)
黄(クリミア汗国)は、使用していない本拠地にワープ可能(ズルい)
これら両国は遭遇トークンを獲得の恩恵が大きかったり、容易かったりするので、もしこれらの国を使う場合は、より積極的に取りにいくプレイを目指しましょう。
4.【補充兵】を獲得するべし!
目的:下段アクションの効率化
下段アクションの【徴兵】(Enlist)とは、獲得時にボーナス(戦闘カード・民心・金貨・軍事力のいずれかを2ポイント)が得られることにくわえ、自分と両隣のプレイヤーが下段アクションを実行したしたとき、アクションボード上のボーナス(さっきの獲得ボーナスとは別)を継続して得られるようになるアクションです。
資源<食料>を支払って【徴兵】します。いずれかの円柱状のトークンを取り除き、ボーナスを獲得。
ざっくりいうと下段アクションがお得になるって感じです。
下段アクションはこのゲームにおいて超重要な要素。
★を獲得するためには下段アクションを繰り返えさなければならず、国内を発展させるためにも下段アクションは必須です。
ということは誰しも下段アクションを複数回実行することは確定事項!
下段アクションに相乗りしてボーナスを獲得できるようにすることは、アドバンテージ差を埋めるだけでなく、相手への牽制にもなる一挙両得のアクションなのです。
さらに【徴兵】アクションは4回実行すれば★を獲得できます。
早めに★を獲得できる点でも有利なので積極的に狙っていくと良いでしょう!
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〔中盤戦〕
メック、遭遇カードなどで国内を整え、他国がおなじように準備を一定水準まで上げてきたらそろそろ〔中盤戦〕の空気が流れてきます。(独自見解です)
〔中盤戦〕開始のサイン
- 複数の国がファクトリーがある土地まで【移動】している。
- <メック>が2体以上配備されている。
- 下段アクションが少なくとも3~5回以上実行されている。
戦闘の起こりにくいゲームであるSCYTHEでも、この〔中盤戦〕では戦闘が十分起こり得ます。周りの国の動向、特に<メック>数と【移動】アクションには気を付けなければなりません。
戦闘に備えつつ〔終盤戦〕への布石、得点行動への流れをしっかり作っていくためには、以下のことを意識すると良いでしょう!
- ファクトリーカードの獲得(アドバンテージの拡大)
- 建造物の建設(得点行動とアドバンテージ)
- 戦闘への準備(牽制と終盤への準備)
- ★の獲得(得点行動と終盤への準備)
〔中盤戦〕では、序盤で整えたリソースを使い他国とのアドバンテージ差を広げていくターンになります。
くわえて得点につながる行動、アクションを選択し、ポイントを稼いでいきます。
この〔中盤戦〕の目的意識が明確になると、どのような動きをすれば良いのかが判断しやすくなります。
1.ファクトリーを目指すべし!
目的:アドバンテージの拡大
前回の記事でもご紹介しましたが、ファクトリーのヘックスを領域を<キャラクター>が踏むと、ファクトリーカードを獲得することができます。
このファクトリーカードが超強力!
アクションの効率もさることながら、2距離移動という超高速移動が可能になり、ターンの短縮や間合いの管理がとても楽になります。
SCYTHEは【移動】が超重要。
拡大再生産の楽しさに意識をもっていかれがち(めっちゃ楽しい)で案外この【移動】アクションは優先度がさがりがちになりますが、実はこの【移動】がなによりも大切!
なぜなら【移動】がからむ要素があまりにも多いのです!
- 『戦闘』の発生
- 『遭遇トークン』の獲得
- 『目的カード』の達成(一部)
- 【生産】の対象選択
これらの要素はすべて【移動】を絡めなけらばならず【移動】を制したものがこのゲームを制するといっても過言ではありません!(過言かもしれません!)
なので2距離移動ができるというだけでも有用性十分。
できるだけ迅速にファクトリーを制圧し、カードを手元に置いておくことは〔中盤戦〕のみならず〔終盤戦〕の詰めにも大きく影響していきます。
ただし、ファクトリーの領地化についてはやや慎重にすべきでしょう。
SCYTHEをすでにプレイしたことのある方がプレイする場合、このファクトリーの重要性はみんなよく知っています。
特にファクトリーを領地にできればカウント3つ分という破格のポイントになるため、ファクトリー領地化は最後の得点計算でかなり大きな影響を与えます。
領地化を巡る攻防は熾烈を極めます。
手持ちの戦闘カードを放出し、戦力ポイントを使い果たしてでも領地を奪いにいく、なんてこともしばしば。
〔終盤戦〕ではこの一手で勝負が決まる場面もありますが〔中盤戦〕においてはさほど影響を与えません。
ゲームが終わるまでに奪い返せばよいのですからムリをして国を疲弊させる必要はありません。
ファクトリーを防衛するために何体もの<メック>や<キャラクター>を固めてしまうのはもったいない!
それぞれのユニットは領地(得点)にするために必要なユニットであり、最終的にはばらけさせた方が圧倒的に点が伸ばせます。
<メック>は<ワーカー>を運搬するために最重要で、この足を何体も機能不全することはそれだけ機動力と生産力を失うこととおなじ!
ファクトリーカードさえ手に入れば固執せずに退避するプレイングも有用です!
2.建造物を建てるべし!
目的:得点行動とアドバンテージ
建造物は下段アクションの【建造】(BUILD)で建造可能です。
建造物は<風車>(MILL)/<記念碑>(MONUMENT)/<鉱山>(MINE)/<兵器庫>(ARMORY)の4種類があります。
資源<木材>を支払って【建造】します。建造場所はいずれかの<ワーカー>がいる場所。
接地先に効果があるのは<風車>と<鉱山>
<風車>:接地してあるヘックスに書かれた資源を【生産時】追加で獲得。
<鉱山>:鉱山しているヘックスと隣接扱いになりワープが可能になる。
<記念碑>と<兵器庫>には効果はありませんが、上段アクションにボーナスをくわえてくれるので、どれを建ててもアドバンテージを獲得できる仕組みになっています。
さらに建築物は置いてある場所が領地としてカウントできるほか、建築場所ボーナスが発生するので得点にかなり絡んでくる要素です。
ただし、どれをどこに、どのタイミング建てていくのかの判断は難しく、シビアなプレイングが求められます。
以下のポイントがあげられるのでご紹介します!
(1)早い段階では<風車>がオススメ!
<風車>(MILL)設置場所のアイコンを【生産】時に追加で生み出してくれます。
<風車>は資源生産に貢献してくれるかなりエライ建築物です。
各勢力のマップによって生産できる資源にバラツキがあり、序盤ではいくつかの取りこぼしが起こります。
〔中盤戦〕に入り合流地(ファクトリーがある土地)に移動してはじめて【生産】できる資源もあります。(【交易】では入手可能です)
ちょっと資源獲得に難があるな、これは取りにくいなという資源のタイプがある場所に<風車>を接地しておけば、資源不足を補ってくれます!
(2)<記念碑>をあなどることなかれ!
能力がついている2つ(<風車><鉱山>)に比べて、無能力の<記念碑>と<兵器庫>は魅力が薄く見えます。
しかし、<記念碑>は超重要!
SCYTHEでは最終得点に民心が大きく影響することは前記事でもありましたが、とにかく上げにくい要素でもあります。
この<記念碑>を接地しておけば、平行して民心を上げることができるようになります!
<記念碑>(MONUMENT)無能力ですが、民心向上に貢献します。侮りがたし。
もちろんボーナスが貰えるのは該当するアクションだけですが、民心があがるチャンスが増えるだけでも勝利に近づきます!
<兵器庫>? 知らない子ですね。
(3)建築物ボーナスを意識せよ!
ゲーム開始時で、建築物にまつわる得点要素がランダムに選択されます。
選択された場所に建築物を建てると、その数に応じて得点が与えられます。
このボーナスでは、建物を湖ヘックスに隣接するように建てるとボーナス。隣接した数によってボーナスが変動します。
どこに建てるかは、このボーナスが獲得できる場所を積極的に選びましょう。
また選ぶ場合には一個で複数のボーナスが得られるようにすると効率よく得点に結びつけられます。
能力が付加されてない建築物はボーナスを得られるように建築していきましょう!
3.戦闘に備えよ!
目的:牽制と終盤への準備
〔中盤戦〕ではそれぞれの国がファクトリーのある土地まで進出しているので、いつ戦闘が発生しても不思議ではありません。
とくに喧嘩っ早いプレイヤーがいる場合にはかなりの割合で戦闘が勃発します。
なので内政型のプレイングであっても少なからず戦闘に備える必要があります。
戦闘に必要な『戦力』をあげることはもちろんのこと、いくつかの注意点があげられます。
(1)<ワーカー>を独立させるべからず!
絶対絶命の大ピンチ!
<ワーカー>は他の国の<キャラクター>や<メック>がおなじヘックスに侵入してくると即座に逃げます。有無を言わさず『本拠地』に逃走します。
この際、攻めてきた国の民心が低下しますが、プレイヤーによってはそれを省みずに<ワーカー>を潰してくる場合があります。
<ワーカー>が『本拠地』に撤退すると、
・【生産】能力が著しく低下する。
・領地カウントが一つ減る。
などのデメリットがあげられます。
領地はまだ巻き返せますが、〔中盤戦〕において資源の獲得効率が落とされるのはかなり厳しい。
民心をあげず、とにかく速攻を目指してくるプレイヤーからすれば民心など投げ捨てるものであり、敵の展開速度を落とせればそれだけで優位になっていきます。
そのため<ワーカー>を独立させてマップに配置させることは極力さけるべきでしょう。
つねに<メック>と同行することが重要です。
あるいは敵の進行方向に<メック>を配置し、必ず<メック>と一度戦闘をしなければならない配置を心掛けましょう。牽制の効果が期待できます。
(2)戦闘カードを確保するべし!
戦闘において使用する項目が2つあります。
1.『戦力』
2.『戦闘カード』
2~5までの数値があり高い方が数が少ない。5が引けたときの安心感よ!
上記の2つを使って両者の戦闘力を比較し、合計数値がより高い方が勝利します。(数値が同じな場合、先に仕掛けたほうが勝利します。先手必勝!)
この戦闘で鍵を握るのが『戦力』ではなく『戦闘カード』なのです!
『戦力』は公開情報だが、『戦闘カード』は非公開情報。
『戦力』は最大値が確定しているが、『戦闘カード』は最大値が未知数。(非公開情報であるため)
そのため、数値の高い『戦闘カード』を持っているか否かが、戦闘の結果を大きく左右します。
裏を返せば『戦力』を上げずとも高い数値の『戦闘カード』さえ確保していれば〔中盤戦〕の戦闘は有効に進められます!
◇『戦闘カード』の獲得方法
- 上段アクションで『戦闘カード』を選択する。
- 下段の【徴兵】アクションのボーナスで『戦闘カード』を選択する。
オススメは2つめの【徴兵】ボーナスです。
→〔序盤戦〕で優先して【徴兵】を行いボーナスで2枚の『戦闘カード』を確保。
→その流れで〔中盤戦〕に突入。
という動きがスムーズに行えると非常に安心して〔中盤戦〕に臨むことができます。
ただし『戦闘カード』はランダムなので強いカードが手に入るかはその日の運次第。
日頃からドローの素振りを心掛けましょう!
マップ右上にあります。気合いを入れてドロー!
4.★を獲得するべし!
目的:得点行動と終盤への準備
SCYTHEのゲーム終了条件は、「いずれかのプレイヤーが★を6個獲得」です。
★の獲得は終了条件のみならず、得点にもつながる大切な要素です。
この★はほかの得点要素よりも得点効率がやや高めに設定されており、点数を伸ばすためにはより多くの星を獲得することが重要になります。
★獲得方法は全部10項目ありますが、すべてに力を注ぐより、いずれかの★獲得に注力して展開していくことが大切です。
限られた資源やリソースを分割させてしまうとそれだけ達成するまでに時間がかかってしまい、★を獲得するまえにゲームが終わってしまう危険性があるからです。
〔中盤戦〕では3~4個の★を獲得するように目指してプレイングしていきましょう!
アクションボードや国によって獲得しやすい★が異なりますが、ここではどのボードや国でも取り易い★獲得方法を紹介します。
迷ったときは以下の方法を目指してプレイングするとよいでしょう!
◇オススメ★獲得方法
- <メック>の4機配備
<メック>は早い段階で展開できるので、4機一気に配備してしまいましょう。 - 【補充兵】の4人確保
【補充兵】も<メック>とおなじく、4つ実行すれば★が獲得できます。早さは正義! - <ワーカー>の8人確保
マップによっては初期段階で8人確保することも可能です。ただし【生産】の際のコスト管理には注意! - 建築物4つの【建造】
領地、建築物ボーナスと得点につながる要素満載の建築物はできるだけ4つ建造しておきましょう!
これらの獲得方法は少ない手番で★が得られる手段で早いターンで★を取ることで回りのプレイヤーにプレッシャーを与えることもできます。
ぎゃくに、相手プレイヤーが奇襲的に★を詰めてきた時でも、これらの手段であればたとえ1つでも★が得られる手段として覚えておくとよいでしょう!
〔終盤戦〕
国内が安定し、建築物がたち、しばしば戦闘が起こるようになれば〔中盤戦〕真っただ中、そこからファクトリーを巡る最終攻防に移り変わり、領地の拡大と目的カードの達成をしていく流れに入れば、そこからは〔終盤戦〕となります。
〔終盤戦〕のサイン
- ファクトリーを巡る攻防が激化。
- 領地を拡大するべく『ユニット』を各地に配置。
- 目的カードの達成。
こういった行動が展開していき、★の6個獲得によりゲームが終了します。
すべてのプレイヤーが★を獲得し自分のターンでゲームを終わらせるべく行動していきます。
自分の手番で★6を取り、ゲームが終わるのがもっとも望ましい展開ですが、なかなかそうもいかないのが悩ましいところ。
相手の戦法によっては速攻でゲームが終わってしまうこともしばしば。
そんなプレイの中でも領地や貨幣などの得点行動を意識しておけば、★を獲得できなくとも勝利することができます!
なので〔終盤戦〕ではすべての行為を得点に結びつけることが大切です。
そのためには【移動】を中心に、かつ相手の動向をみていつゲームが終了するかを意識しなければなりません。
以下の項目を意識して最後にガツンと攻めてやりましょう!
- 戦闘は先手必勝(得点行動)
- 領地を拡大するべし!(得点行動)
- 目的カードを達成するべし!(得点行動)
〔終盤戦〕は★の獲得と領地の拡大を目指していきます。得点行動が大切!
いつゲームが終了するかをきちんと判断し、できるだけターンの中で得点を伸ばせるよう行動していきましょう。
1.戦闘は先手をとるべし!
〔終盤戦〕ではほぼかならず戦闘が発生します。
ここでの戦闘は①ファクトリーを巡る攻防、②★を獲得するための手段、のいずれかとして実行されることが多いです。
ファクトリーを巡る攻防では戦闘の発生が読みやすく準備を整える時間がありますが、★獲得のための戦闘行動は奇襲がほとんどなのでいきなり攻め込まれる点が注意です!
とくに<メック>1機で独立している場合は格好の的です。
裏を返せば<ワーカー>がおらず、<メック>単体でふらついているプレイヤーがいれば、チャンスとばかりに戦闘を仕掛けましょう!
戦闘はつねに先手必勝!
おなじ戦闘力であれば先手が必ず勝ちます。
ですので〔終盤戦〕では受け身になるより、攻め気を出して隙のある国を咎めていきましょう!
逆にこちら側の意識としては<メック>を単体で置かないことを心掛けましょう!
2.領地を拡大するべし!
SCYTHEはいくつも得点を獲得できる要素がありますが、そのなかでもやはり領地による得点が一番の得点源となります。
10カ所の確保ができれば中級車、12カ所以上が確保できればかなりの上級者といえるでしょう。
領地を拡大するためにはそれぞれのヘックスに自分のユニット(メック・キャラクター・ワーカー)か建築物がなければなりません。
もっとも効率よく拡大させる方法とは、
<メック>による<ワーカー>のぶん撒き!
です。
<メック>に複数人の<ワーカー>を搭載し【移動】しながら各所にばら撒いていく方法が最も効率よく領地を確保することができます。
それゆえに【移動】の重要性が高く、他のプレイヤーの【移動】範囲、距離には十分注意しましょう!
3.目的カードを達成するべし!
目的カードとは、最初に配られるカードで、それぞれの条件を満たすと★が貰えるというもの。
目的カードは2枚配られます。
どちらかを達成すれば即座に★を獲得し、残ったほうのカードは手元からなくなります。
なので目的による★獲得は常に一回のみ。(ザクセン帝国は除く)
なぜ2枚かというと、カードの目的は短期的に達成可能なものと、長期的に達成可能なものに別れており、それぞれの戦略に合わせて選べるように設計されているからです。
どのカードになるかはもちろん運なので『短』『短』だったり『長』『長』だったりもします。
ここでは短期目的カードでも、できるだけ〔終盤戦〕に達成することをオススメします!
なぜならば、目的カードは誰がどの目的を持っているかがわからず、非常に隠遁性の高い要素です。
いきなり獲得することで、相手の★獲得のプランを大きく崩すことができるのです!
【移動】→『戦闘』の勝利!(★獲得)→『目的』の達成!(★獲得)
といった流れを叩きこんでやれば、相手の思惑を挫いて勝利をもぎ取れます!
裏を返せば〔終盤戦〕になってもまだ目的カードを達成していないプレイヤーがいたら、その動向にはつねに目を配りましょう。
突如としてゲームが終了し、こちらのプランを実行する間もなく負けてしまい、非常に悔しい思いをするなんてことも!
最後に
長い間お付き合いいただきまして誠にありがとうございます!
自分がプレイした中で気づいたこと、これが良い手ではないかといったことをご紹介しましたが、少しでも参考になれば幸いです。
もっと良い手があるよ!
これはちょっと違うんじゃないか?
といったご意見やご感想がございましたらぜひ教えてください!
とにかくこのゲームは面白く、やればやるほど新しい発見や楽しさがある素晴らしいゲームです。
2017年には日本語版が発売されるという嬉しいニュースも飛び込んで、これからどんどんSCYTHE-大鎌戦役-が盛り上がっていくと思うとワクワクします!
プレイングに正解はなく、人と人との技と心理の応酬はただそれだけで楽しく、抜群の世界観や美麗なイラスト、フレーバーを味わっているだけで時間がすぎていくようなゲームに出会えたこと、デザインしてくれたことに心から感謝します。
この記事をきっかけに少しでもSCYTHEプレイヤー、ボードゲーマーのみなさんに魅力が伝われば、それに勝る喜びはありません。
ではこれからSCYTHEの世界に飛び込んでくるプレイヤーの方、すでにSCYTHEの世界にどっぷり浸っている方も、いつかどこかの戦場でお会いできる日を楽しみにしています!
次は国別のプレイングガイドなんかが書ければいいなぁ、なんておぼろげに考えています。もしお時間があればお付き合いくださいませ!
では、次回の記事でお会いしましょう。
素敵なSCYTHEライフを!
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